概要
寺沢武一の漫画『COBRA』の主人公・コブラの左腕の義手の下に装備した強力な銃。作中に登場する光線銃や熱線銃とは一線を画した(ただし基本的な性質は光線銃のそれに準ずる)銃器で、コブラ自身の精神力をエネルギーに変えて発射する。
整形する前から海賊コブラの代名詞にもなっている武器であり、整形した彼がそれをさらけ出すことで、相手がその正体に気付くという演出が定番になっている。
ちなみに作中、彼と同様に腕に銃を搭載した人物が何人か登場しているが、いずれも普通の光線銃か熱線銃であり、サイコガンではない。
主な特徴として
①精神力がエネルギーなので、持ち主(コブラ)が生きている限り弾切れしない。また精神力であるため弾体として発射されるまでは物理的なエネルギーとして吸収出来ない。
②威力は銃に込める精神力に左右され、小惑星を破壊できるレベルから、相手を気絶させる程度まで抑える(とはいえ台詞から察するに普段の対人用の威力でも”セーブしている威力”らしい)事もできる。
③銃身がどちらに向いていても光線は誘導兵器の様にホーミングする。
④相手を撃つ意思を持った時点で弾が撃たれる。これにより常識外れの早撃ちが可能。
などというチート性能である。、
ただし、使い慣れていない者にはただの光線銃もしくはそれ以下の性能しか発揮できず、常人以上にタフな精神力を持つコブラだからこそ扱える代物であるらしい。現に、奴レイ商人ジゴバがコブラの腕を分析し、同じ部品を集めて複製品を大量生産したが、その特性を理解していなかった事もあり、オリジナルの足下にも及ばなかった(というよりコブラが使うからこその性能ともいえる)。
耐久性も折り紙付きだが、それでも武器である以上使用できるのは10年前後が限界らしい。劇中では一度限界を迎えて自壊してしまったことがある。
また精神エネルギーを変換して打ち出すため完全な無限装弾ではない、コブラの驚異的精神力があたかもその様に見せているが、その精神力が現界に近づいてピンチに陥った事もある上、上記の通り性質は光線銃のそれの為対策を施している相手(クリスタルボーイやターベージ等)には通用しなかったケースが有る。
また銃身を義手に差し込む事でロケットパンチのように撃ち出すことが可能で、光線の効かないクリスタルボーイに対する最後の手段として使用しているほか、再生能力を持つ強敵ブラックソード・ゼロの心臓を抜き取って機能を停止させる決め手にもなった。ただし、普段のように奥まで差し込んだ状態だとサイコエネルギーが義手を打ち抜いてしまう。
ちなみにこのサイコガン、制作したのはなんと不知火鉄心という日本の職人さん。
ジゴバの分析によると「KETUSAKU」「OH:NANTOSUbARASHI」「USA:CHAN」らしい、なんのこっちゃ…
pixivでは、サイコガンを構えるコブラのイラストの他に、他作品の類似武器(腕に装着された銃など)にこのタグが付けられることがある。