概要
Ubuntuとは、南アフリカで開発された初心者も使えるLinuxディストリビューションである。
ベースとなったディストリビューションはDebian GUN Linuxである。
ユーザー数が比較的多いことから、トラブル時の情報収集やコミュニティでのサポートが容易であることも初心者の使用に適していると言える。
派生ディストリも多く、様々な用途にあわせて改良が行われている。
ソフトの導入
Ubuntuソフトウェアセンター
Ubuntuには、AndroidのGoogleStoreに似た機能として「Ubuntuソフトウェアセンター」が搭載されている。
これはGUI環境で、マウス操作だけによって一覧から欲しいソフトを自動的にダウンロード・インストール できる機能である。
従来のLinuxではソフト導入にrpm展開やコンパイルといった難解な操作を要したが、この機能が登場したことによりWindowsよりも簡単にソフトを追加できるようになった。
ソフトはカテゴリごとに分類されており、「グラフィック」の項目を選択すると様々なペイントツールを見つけることが出来る。
コンソールからaptする
Ubuntuをベースに改造した派生ディストリビューションでは、Ubuntuソフトウェアセンターが削除されてしまっている場合がある。
(とくに軽量系では、軽量化のために排除されている場合があるので要注意)
その場合、UbuntuのベースになったDebianの機能である「apt」を使用することが必要になる。
使用方法は、ターミナルまたはコンソール(いわゆる端末)を開き、CUIコマンドを書き込む。
一例としてGIMPをインストールしたい場合、
sudo apt-get install gimp
と記述する。
構文の意味は
sudo →管理者権限にする。パスワードがいる。
apt-get →apt機能を使用してソフトを導入します。
install →インストールします。他にupgradeなどもあります。
gimp →GIMPをインストールします。mypaintやtuxpaintなど必要なソフトの名前を書きましょう。
Bamboo・Intuosタブレットへの対応
近年のUbuntuには、ximput systemというLinux用タブレットドライバが標準装備されています。
そのため、一般的なWacomタブレットを接続すると、直ちに使用することが出来ます。
しかし、このドライバが排除されている軽量ディストリや、非対応のタブレットもあるので注意が必要です。
Linux用ペイントソフト
Linuxにも様々なペイントツールが存在しているので一例を紹介する。
しかし、2014年3月現在ではSAIやPhotoshopに実装されている「レイヤークリッピング」に対応したものが存在しないため、彩色には工夫が必要である。
GIMP
有名な画像編集ソフト。
Windows用と同じ機能を使用することができる。
本家Ubuntuにはバンドルされている。
MyPaint
Linux用ペイントツール。
キャンバスサイズの設定方法が独特であり、巨大な紙に自由に絵を描くような感覚で仕上げられる。
krita
総合的に使用できるペイントソフト。
画像編集ではなく絵を描くことに向いている。
Azpainter(Linux)
Windows版AzPainter2の後継にあたるソフト。
秀逸な手ぶれ補正や自動選択ツールなどが追加され、非常に高機能である。
WindowsのAzPainterとは全く異なる高性能なツールとなっており、利用価値は高い。
しかし、Ubuntuソフトウェアセンターやapt-getからのインストールはできないため、従来のLinux同様にmakeを使用して導入する必要がある。
TuxPaint
保育園児がおえかきを楽しむためのソフト。
MS-Paintの幼児用といった位置づけであり、しかも保存形式が独自である。
しかし、暇つぶしに遊ぶには愛嬌があって楽しい。