放置電車
ほうちでんしゃ
放置電車とは、千葉県の鉄道の俗称。國鐵千葉の事。
酷電・酷鉄とも言われる。
概要
國鐵千葉も参照
房総の風土に晒され蝕まれても尚酷使され続けた悲惨な状態の電車を言う。
補修や更新改造が必要であるにも関わらず最低限動かす事が出来れば良い程度の整備しかされていないので余計に酷い有様。
塗装の一部が剥げていたり車体の錆びついている車両も普通に走っていた。
京成は車両更新改造をしていたが途中で挫折した。
東武野田線は、半世紀以上もボロをボロで置換える状態が続いていて、同型の車両同士での置換えも日常。
団地の街にも同期の電車が頻繁にやって来る。
醤油の香る港町ではいまだに吊り掛け電車が爆音を響かせていた。
みりんの町の電車も、20年・30年も前に造られた電車をリメイクしただけ。
JR東に至っては、自社管内の別の所で使用した同型のボロ車両を左遷して限界に達したボロ車両を置き換えていた。その上整備が不十分な為、空調機器の雨漏りや、走行機器のトラブルが相次ぎ、頻繁に車両故障を起こしていた。信号装置の老朽化による故障で列車が運休するという事態も珍しく無かった。
ボロをボロで置換えたり古い車両を大切に使う等は他でも見られる光景だが、千葉のそれは他地域とは比較に成らない程の酷い有様である。
ところが、最近になって遂に悪夢が終焉に向かい始めた。
団地の街に古い電車が来なくなり、
103系が絶滅し、
単色の電車も居なくなり、
醤油の香る港町からは、吊り掛け電車の爆音が消え、
JR東日本千葉支社からは、スカ色のオンボロが一掃された。
残されたのは、京成の残党とみりんの町の電車。全てが半世紀物で占められる東武野田線は最後の牙城と成った。