1996年にヒューマン株式会社から発売されたプレイステーション用のホラーアドベンチャーゲーム。「クロックタワー」シリーズの外伝作品。
概要
ヨーロッパを舞台にしたこれまでのシリーズと違い、日本が舞台で、主人公は二重人格の女子高生、御堂島優。
Jホラー的な雰囲気とストーリーが特徴で、呪い、悪霊、怨念などの、日本のオカルトホラー特有の要素が組み込まれており、ストーリー性も従来のシリーズに比べて深まっている。
殺人鬼に追い詰められたらボタン連打で危機脱出、という点は従来どおりだが、主人公の人格を切り替えて謎解きを進めたり危機を脱するという新機軸の謎解き要素や、更に「銃で敵を撃退する」という、クロックタワーらしかぬ要素が盛り込まれた点が賛否両論の点となった。
ちりばめられた謎に対する伏線は回収はされているのものの、とかくゲーム中では至極説明不足で、全エンディングで追加される設定資料集で補完されてるといった有様だが、これまでのシリーズとは一風違った雰囲気を持つこの作品を愛好するファンも多い。
更に一歩踏み込んだ考察や設定を味わいたければ、ファミ通編集部より出版されている「クロックタワーゴーストヘッド オフィシャルガイドブック」掲載のコラムを読むといいだろう。編集部による創作のコラムが載っているのだが、どれもみなゲーム中のストーリーや設定をより深めてくれるものとなっているので必読の価値ありである。
