五河琴里
いつかことり
概要
中学二年生。〈ラタトスク〉所属の司令官。
白いリボンで髪をツインテールにまとめており、ほぼ常にチュッパチャプスをくわえている。人懐っこく士道のことを「おにーちゃん」と呼び子犬のように慕っている。
が、髪留めのリボンを黒に変えると一転、冷徹な女王様のような性格になる。通称「司令官モード」。罵倒と折檻を絶え間なく繰り出し、兄のことを「士道」と呼び駄犬に対するように接する。
しかし、空中艦〈フラクシナス〉クルー始めラタトスクの部下達(顔合わせをしたことも無いメンバー含む)全員の顔と名前が一致しており、このことから部下に対する愛情が強く、また部下からも愛される人望篤き〈フラクシナス〉の艦長(それが強すぎて相手の嗜好を満たすために過剰なアプローチをも辞さないのはナイショ…)。
またこれは二重人格というわけではなく、リボンの取り換え(自己暗示)による公私の切り替えスイッチと言う方が一番近い。その証拠にどちらの状態の時でも義兄を慕うというところは変わらず、士道に危機が及ぶなどして動揺が激しくなると「おにーちゃん」と呼ぶなどしてしまう。
このようになった経緯は4巻の終盤にて語られており、それによると、5年前に大好きな士道との「最初は(誕生日に買ってきた)黒いリボンを付けているときは強い琴理でいる」という約束からきているものと推測される。
性格は何方かというとツンデレ気味で、将来の夢は士道のおよ…(本人の意思にかんがみ、以下略)。
そのため、突然現れた士道の実妹の崇宮真那には複雑な心情を抱いており、彼女と友好的な関係を築き上げているのと同時に、士道を巡ってのライバル視している節もある。
ここから先は4巻以降のネタバレになります。ご注意ください
「焦がせ〈灼爛殲鬼〉」
概要2(ネタバレ)
狂三に空間震を起こされそうになり、絶体絶命の状況でそれを止めた精霊――それは五河琴里であった。
彼女は生まれたときは人間であったが5年前の事件で精霊となった。それには当時の士道と折紙も巻き込まれ、何人かの人物たちにとっては基点となった事件とも言える。その事件で琴里は〈ラタトスク〉に見出され司令官となった。後述の折紙の強襲以前は士道ともども記憶を封じられていたが、そこで思い出したのはファントムが言葉巧みに琴里の孤独の心の隙を突いて“霊結晶”を与えたことによって精霊と化し、事件の最中には火災の中心地点からはほとんど動いておらず人を直接手をかけてないという事実であった。
その事件で両親を殺された折紙が仇として探し求めている〈イフリート〉が琴里であるとわかった時にはすぐに強襲してきた。しかし、実際には折紙の両親を殺害したのは光の柱で攻撃した別の精霊であり、それはその正体は…(リンク先がネタバレになるため、自己責任で…(5年前の真実(ネタバレ注意))。
更に5巻の終盤、義兄である士道が精霊しか扱えない筈の“天使”を発現させたという報告を受け、彼の能力が最悪の状態(具体的にはどのような状態を指すのかは今現在のと事はハッキリしていない)になった場合は、他ならぬ自身の手で最愛の人をこの手で葬ることを、その密命を授けた(であろう)恩師でもあり、<ラタトクス>の創設者であるウッドマン卿に宣言しており、彼女の置かれている苦しい立場が示唆された(それ以降、士道の体調を良く気にするようになったことも示唆されている)。
精霊としての識別名は〈イフリート〉。炎を操りさらには強力な自己再生能力も有するために攻防共にスキが無いが、霊力をうまくコントロール出来ていないのか、限定顕現状態でも自我を乗っ取ろうとする破壊衝動が浸食してくるなどリスクが極めて高い。
つまり彼女の性格と同じく、炎の持つ破壊と癒しの両方の側面を併せ持つ精霊ともいえる。
呼び出す天使は灼爛殲鬼(カマエル)。戦斧の形状をし、さらには巨大な砲(メギド)へと変形もする。〈フラクシナス〉との連携で砲を内部のコネクタと接続させることにより、〈フラクシナス〉の切り札である精霊霊力砲〈グングニル〉を使用する。
「生命の樹(セフィロトの樹)」において対応する事象は以下の通り。
数字 | 5 | 名前 | 五河(名前ではなく苗字にモチーフ入り) |
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神名 | エロヒム・ギボール | 霊装 | 〈神威霊装・五番(エロヒム・ギボール)〉 |
守護天使 | カマエル | 天使 | 〈灼爛殲鬼(カマエル)〉 |
そして髪の毛の色はゲブラーを象徴する赤色が反映されているものと推測される。