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概要

作中に登場する大富豪右代宮家の本家にある『魔女ベアトリーチェ』の肖像画の下に記述された謎の文章。

現当主の右代宮金蔵によって掲げられたが、本人は肖像画、及び碑文の意味に関しては一切語ってはいない。

親族達の間では、金蔵が自らの家督を受け継ぐ時期当主に関して明言していないことから、『この碑文は当主継承の為の条件であり、碑文の謎を解いた者に右代宮家の家督を与えるのではないか』という説が囁かれている。

以下に文章の改行等そのままに碑文を記載する。

作中ではこの改行と文章間の余白も何らかの意味があるのではないかとの指摘がされている。

碑文の内容

懐かしき、故郷を貫く鮎の川。

黄金郷を目指す者よ、これを下りて鍵を探せ。

川を下れば、やがて里あり。

その里にて二人が口にし岸を探れ。

そこに黄金郷への鍵が眠る。

鍵を手にせし者は、以下に従いて黄金郷へ旅立つべし。

第一の晩に、鍵の選びし六人を生贄に捧げよ。

第二の晩に、残されし者は寄り添う二人を引き裂け。

第三の晩に、残されし者は誉れ高き我が名を讃えよ。

第四の晩に、頭を抉りて殺せ。

第五の晩に、胸を抉りて殺せ。

第六の晩に、腹を抉りて殺せ。

第七の晩に、膝を抉りて殺せ。

第八の晩に、足を抉りて殺せ。

第九の晩に、魔女は蘇り、誰も生き残れはしない。

第十の晩に、旅は終わり、黄金の郷に至るだろう。

魔女は賢者を讃え、四つの宝を授けるだろう。

一つは、黄金郷の全ての黄金。

一つは、全ての死者の魂を蘇らせ。

一つは、失った愛すらも蘇らせる。

一つは、魔女を永遠に眠りにつかせよう。

安らかに眠れ、我が最愛の魔女ベアトリーチェ。

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