解説
ワスチャ・コーダンテ・メル・ダージリング・天照とはファイブスター物語の登場人物で、アイシャ・コーダンテの年の離れた妹である。
デルタベルン星の統一国家AKDの筆頭王家であるコーダンテ家の跡取りとして生を受けた彼女は、謀略により幼くして両親を失い、姉の庇護の元に育ったが、姉に比べて騎士としての才能や王族としてのカリスマ性には恵まれず、結果として周囲の視線に負けて逃げるようにして星団屈指の名門校「メサ・ルミナス学園」に幼名の「ちゃあ・てぃ(茶茶)」の名で入学。
星団暦3030年の魔導大戦勃発後、在学中に出会った友人キルスティンことナトリウム・シング・桜子に誘われ動乱のボォス星に、先輩であるショーディーことヨーン・バインツェルを探し、さらに武勲を挙げて没落したコーダンテ家を再興するべく旅立つ。
ファイブスター物語の中では主に「promenade(プロムナード)」及び第六話「マジェスティックスタンド」のパート3に登場し、特に前者においては主人公を務める。
人物像
王族に似合わず、ごく当たり前のどこにでもいる少女。
その当たり前さというか普通さ故に、そういった常識を大いに欠いているアマテラスに重宝され、かわいがられている一方で、庶民受けが悪く、長きにわたって姉と比べられて苦しんできた。
王族としてのカリスマ性や騎士としての才能は皆無であるが、姉同様の政治の才らしき物には恵まれていたらしく、ボォス星においては、いきなりメイヨーヨ朝廷との間に不可侵条約を締結させたり、フィルモア帝国に目を付けられたりと大忙し。
クローム・バランシェの屋敷で住み込みメイドとしてアルバイトしていたことがあり、パートナーであるヒュートランとはそこで知り合った。
騎士として
パートナーのファティマはバランシェ公の最高傑作とも呼ばれる最強にして幻のファティマ「ヒュートラン」ではあるが、選ばれた理由は騎士としての能力のヘッポコさ故の事。
またボォス行においては、その能力の低さを心配したアマテラスにより、MHルミナスミラージュ(中身はMHナイト・オブ・ゴールド(GTMグランパレス))を貸与されている。
とにかく騎士としては絶望的に弱く、本来騎士よりも弱く作られているファティマに組み付かれただけでも動けなくなってしまうほど。
初陣となった魔導大戦でのクライマー・パイドルとの戦闘では、パイドルが天位の称号を持つ強豪騎士であったとはいえ、究極のMHであるナイト・オブ・ゴールドに乗った上で最強格のファティマであるヒュートランの毎秒56兆7000億回という常時レッドゾーンの予測演算による行動サポートという超豪華装備を以ってしてもなお大苦戦。
たまたま足を滑らせて出したラッキーヒットでパイドルを撃退することには成功したが、結局それ以外ではロクにダメージも与えられなかった(斬りつけてもぺちんという音しかしない)。
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