高機動幻想ガンパレードマーチ
こうきどうげんそうがんぱれーどまーち
正式名称「高機動幻想ガンパレード・マーチ」。
概要
1945年、第二次世界大戦中に突如として黒い月が出現する。それと同時に、後に「幻獣」と呼ばれるようになる謎の生命体が人類に襲い掛かった。意外な形で大戦は終結し、同時に幻獣に対して人類は共同戦線を張ることを余儀なくされた。
それからおよそ50年、中国での焦土作戦失敗とともにユーラシア大陸から追い立てられた人類の存在できる地域は、南北アメリカと南アフリカの一部、そして日本のみとなっていた。
1997年9月、幻獣がついに九州に上陸、1998年、八代平原会戦において日本を守る自衛軍は壊滅的敗北を喫する。1999年、熊本を要塞化、これを中心とした防衛ラインを急遽構築、本州防衛のための正規軍を整えるための時間稼ぎとして、それまで徴兵年齢に達していなかった14歳から17歳までの少年少女達を学兵として強制召集し、彼らを中心とした急造の部隊を熊本要塞に配置する。彼らはほとんどが銃を持った事も無いような子供たちであり、多くが本土防衛のための捨て駒として戦死するだろうと多くの人々が考えていた。
プレイヤーは人型戦車、士魂号M運用のために組織された5121小隊の一人に「介入」し、行動することとなる。
与えられた目標はただ一つ、毎年幻獣が何故か活動を停止する5月11日まで生き延びることだけである。人類のため身を粉にして戦うも良し、権謀術数を駆使し出世や嫌いな奴を謀殺しても良し、靴下集めに精を出しても良しである。
販売元であるSCEからはまったく期待されていなかったが、その遊び方の多様性と世界設定の深さ、幻獣というある種の怪物を相手にしつつもリアルな戦争の雰囲気などから口コミで面白さが知られ、各NPCに設定されたAIが思い思いに行動する同作のシステムは後述する続編や新世紀エヴァンゲリオン2に採用されている。
本作の遊び方の多様性は戦争、怪物、ロボット、学園恋愛など多様な要素を含むにも関わらず、本作関連タグで一番記事が充実しているのがソックスハンターであるという点からも明らかである。
アルファシステムという同開発元の『式神の城』シリーズや、プレイステーション用ゲームとして発売された『幻世虚構・精霊機導弾』などと、無名世界観という世界設定で繋がりを持つ。
続編にあたる作品として、『絢爛舞踏祭』、『ガンパレード・オーケストラ(略して「ガンオケ」「GPO」)』シリーズがある。
ガンパレード・マーチは、ガンオケシリーズとあわせて、「ガンパレ」シリーズと呼ばれる。
アニメ化・漫画化・小説化しており、特に榊涼介が著した小説版は「榊ガンパレ」と呼ばれ人気がある。