レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ
れおなるどびすたりおはーうぇい
概要
生まれ持った高貴さ、公明正大な人となり、高い能力と自負心を持った、現代における理想の王。レオも自ら「王」を名乗る。
誰に対しても柔らかな物腰を崩さない、太陽のような少年。世界の全ての富や資源を公平に分配し、人類を平和に導こうとする西欧財団の方針を是とする。ただし、誰に対しても変わらぬ態度で接するということは、逆に何かを特別視することがないことでもある。兄であるユリウス・ベルキスク・ハーウェイの死にも肉親としての情は見せず、戦うことも死ぬことも、あくまでユリウス自身の問題であるとした。また、自らのサーヴァントであるセイバーの真名を全く隠すことがなく、絶対の自信を持ち、敵対者に対しては敬意は失わないまでも本質的には眼中にない。
レオの王としての姿勢は、アーサー王が目指した国のためにある王、王という役割の装置といったものであり、そこに「レオ」という自己はない。英雄王や征服王がその個性で支配や統率を行ったものとは正反対。暴君からも「正しいだけの王なぞつまらん」と評される。
その高い能力から、それまでの人生において敗北を知らずあらゆること全てに勝利してきたという完璧さを持つが、敗北によってのみ学べること、敗北の後にくる、例えば主人公の持っていたような、弱い自己からの成長を求める心といったものを実感として持っていなかった。「完璧」であるがゆえに「未完成」でもあった。
Fate/EXTRA―CCC
月の裏側に堕ちた際に頭でも打ったのか、異常なテンションとノリを持つ人間臭すぎる少年に変貌。ユリウスとガウェインを従え、月海原学園の生徒会室に拠点を築く。
主人公を仲間に招き、月の裏側からの脱出を目的とする集団月海原学園生徒会を発足。しかし学園の生徒会というものに妙な先入観を持っており、人数が足りないからという理由で活動を少し遅らせたりした。
年相応の好奇心(特にエロスへの)を発揮。やたらガウェインにRECの準備をさせる。
こいつBBの用意した偽者じゃね?
と主人公に疑われる始末。スペック自体は元のレオと何ら遜色がないことが救いでもあり、頭痛の種でもある。
だが彼がいなければ、月の裏側からの脱出行を始めることすらできなかったのは確かである。
余談
幻の第3のヒロイン?
「EXTRA」では主人公との決戦に敗北・消滅したレオだったが、シナリオ集『MOON LOG:TYPEWRITER』2巻に掲載された実装されなかったシナリオでは、「凛とラニを助けない(レオとの決戦まで令呪を使わない)」ことで、消滅寸前の彼に令呪を分け与え、ヒロインのポジションに置くルートが存在した(実際のシナリオではこの条件を満たすことは不可能)。主人公との決戦を経て成長した彼がそのまま消えてしまったことは実際惜しいため、本編でも救いがあって欲しかったことは確かである。