ロートス・ライヒハート
ろーとすらいひはーと
概要
様々なルートで存在を示唆されていた、藤井蓮の個我の元となった人物。
第二次世界大戦時ではドイツ古代遺産継承局(ドイチェス・アーネンエルベ)の職員であり、のちに兵士として前線へ赴いた。
蓮の「刹那を愛する」という渇望は元々は彼のものであり、永遠の時間の中で姿を留める刹那を好んでいた。
作中で登場する彼の容姿は蓮と酷似しているが、これはあくまで蓮の主観での姿であり、実際は全く違う容姿をしている。
ちなみにこれは「最後にいきなり全く顔の違うCGを出しても、やってる奴らが混乱するから」との事。
来歴
ドイツで多くの死刑執行人を輩出してきた名家、ライヒハート家の一員。
由緒正しい首切り人の血統を持ち、当代一と言われるヨハン・ライヒハートとは同門だが、ロートス曰く「(自分は)落ちこぼれ」。
蓮が神であろうと触れる者総てを斬首するマリィを扱えるのは、ロートスの首切り人としての天賦の才によるところが大きいのだろう。
古代遺産継承局で同僚として出会ったルサルカと懇意にする。しかし、既知感に満ちた世界ではルサルカの片想い以上の関係にはならなかったようだ。
のちに出兵し、ミハエルと同じ隊に所属し、意気投合して親友同士になる。しかし、1944年8月8日にミハエルと共に戦死した。
黒円卓初期メンバーの殆どと顔見知りであり、一部の面子には小さくない影響を与えた。
中でもルサルカに関しては片思いの相手だったこともあり、その後も彼女がラインハルトの走狗として戦い続ける原動力のひとつになっている。
以下ネタバレ
名言
「俺達は永遠になれない刹那だ。どれだけ憧れて求めても、幻想にはなれないんだよ」
女神の新世界にて、1939年のクリスマスに偶然出会ったロートスとラインハルト。
ロートスがラインハルトにあてた言葉。
己の荒唐無稽な夢から、己の正気を疑って苦悩するラインハルトに対し、「夢は叶わない。現実を生きるとは、人間であるということはそういうことだ。それでいい。そうあるべきだ。」と釘を刺しつつ、 「叶わぬ夢を抱えるのも、現実を生きる人間である証だ。あんたはまともだよ」とラインハルトの生を肯定。
そして、ロートスが「俺達は永遠になれない刹那だ。どれだけ憧れて求めても、幻想にはなれないんだよ」と述べると、
ラインハルトは「生に真摯であること。ああ、確かに卿の言う通り。飽いていればいい、飢えていればよいのだ。生きる場所の何を飲み、何を喰らおうと足りぬ。だがそれでよし。そう思えぬ生物は、その時点で自壊するしかない」 と満足し、
悪魔でもなく、神でもなく、人として真摯に生きていく事を誓って去っていった。
こうしてDiesiraeの物語は閉幕した。