ティーネ・チェルク

てぃーねちぇるく

ティーネ・チェルクとは書籍「Fate/strangefake」の登場人物である。

概要

偽りの聖杯戦争におけるアーチャーのマスター(2代目)。

その出自は、聖杯戦争の舞台となるアメリカ合衆国の都市「スノーフィールド」がまだ都市開発される前から千年以上に渡りその大地を守り続けてきた部族(ネイティブアメリカンの様に褐色肌が多いが白人や黒人も混合している)の総代を、父の死後に幼くして受け継いだ少女。

"己が故郷であるスノーフィールドの奪還"と"聖杯戦争勃発の為に故郷を自分達から奪った魔術師達の排除"を目的に聖杯戦争への参加を決意。「宝物庫の鍵」を触媒にアーチャーを召喚して聖杯戦争への参加を図った魔術師から令呪を奪って彼のマスターとなった。

また、スノーフィールドの奪還の為に街中に一族からなるネットワークを張り巡らせており、彼女自身も総代として数十から数百人もの部族の仲間を従えて彼らと共に聖杯戦争に臨む。

白いドレスと褐色の肌が特徴的な端正な顔をした12歳ほどの少女だが、基本的に無表情で感情の起伏に乏しい。これは、祖父より引き継がれた一族の悲願を達成させる為に己の心や感情を捨てた事に起因しており、例え己の名誉が泥にまみれ命を失おうとも構わないと、強い覚悟を持って聖杯戦争に臨んでいる。

また部族の仲間の前では己の弱さを見せず、聖杯戦争初戦においてのアーチャーの宝具連発で大量に魔力を持って行かれた際にも必死に耐え、気丈に振る舞っていた。

サーヴァントであるアーチャーに対しては心からの忠節と礼節を持って接しており、その強大な力を借りる為に己が全てを贄にするつもりである。

しかし、彼の親友が同じ戦場に参じた事や彼女自身が未だ子どもであること等から、やる気を出した彼に目を掛けられており、自由奔放かつ傲岸なアーチャーに振り回されることで年相応の少女の顔を見せることも増えて来ている。

また、「子供は子供らしく王の威光に目を輝かせていろ」「お前の悲願は自分の物か他人の受け売りか」等のアーチャーからの問いかけを受け、人間的にも少しずつ成長している。

スノーフィールドの大地の外では魔術の行使もできない一般人だが、故郷の土の上ではかなりの実力を持つ。実際に、魔術師の工房に一切の気配を気取らせずに侵入したり無詠唱で巨大な炎や風の壁を召喚して一瞬で魔術師を葬ったりガラスの破片から味方を守ったりしている。