「湾岸ミッドナイト」シリーズを象徴する車両。
本作はこの「悪魔のZ」に人生を狂わされた者達の物語であるため、実質的な主人公だったりラスボスだったりする存在。
ベース車両はS30型フェアレディZ。
仕様 | L28改3.1L(3134cc)+TD06ツインターボ→IHI RHC6RACINGツインターボ |
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馬力 | 約600馬力→800馬力(小説版ではブースト圧2.5kg/m²で770馬力) |
ナンバー | 横浜33 て 53-68(原作・WMMT4) |
横浜33 て 53-681(アニメ版) | |
横浜33 つ 53-68(劇場版) |
かつて凄腕チューナーとして知られた一方で、手がけた車が「速すぎる」ために乗った人間をことごとく死に追いやってきた「悪魔のチューナー」北見淳が手がけたクルマにして、その最高傑作。
MAXで300Km/hオーバーを叩きだす凄まじいパワーを持つ一方で、時折Z自体が意思を持つかのような不可解な動きをし、歴代のオーナーを何人もクラッシュへと追い込んできた。
そのミッドナイトブルーの禍々しいボディと、「狂おしく、身を捩るような」気味の悪い走りから、この機体はいつしか走り屋の間で「悪魔のZ」と恐れられ、選ばれた人間以外が乗ると凄惨な事故を起こす呪われた車として語り継がれるようになる。
(一方、一部の登場人物は「悪魔=堕ちた天使」というイメージから、「チューニングという反逆行為によって人外の力を得たクルマ」という意味で解釈している)
捨て値同然の値段で売られていたところを、本編主人公・朝倉アキオが一方的に惚れ込む形で購入。
しかしZの呪いは主人公にも容赦なく降りかかり、トラッカーの安さんがちょっとした悪戯として幅寄せをしたことが原因で大破炎上する。
だがすでにZの魔力に取り憑かれたアキオは、廃車同然だった悪魔のZの大改造に着手。その後ボディの強化や低速域のチューニングなど徐々に改造が加えられていく。
これによって、パワーはそのままに難のあったコーナリング性能も改善されていき、ドライバーに逆らって事故を起こす描写も減っていった。