クイーン・エリザベス級戦艦
くいーんえりざべすきゅうせんかん
イギリス海軍がかつて保有していた戦艦の艦級。
概要
アイアン・デューク級戦艦の拡大改良型で、全部で5隻建造された。そして、世界最初に高速戦艦として就役された艦級だった。
巡洋戦艦並の機動力と、通常戦艦の防御力を併せ持つ高速戦艦として計画されたのでボイラーにも装甲されており、その厚さは、なんと、330mm!!。当時としては、驚異の厚さだった。だが、その代わりに主砲塔は1基減少している。
主砲は新開発の15インチMk.1を採用しており、この砲は信頼性も高く、以後建造されるリヴェンジ級戦艦以降の主砲として、活躍することなった。
第一次世界大戦ではジュットランド海戦において強力な火力と強靱な防御力を見せつけた当艦であったが、各国戦艦の発達が著しい情勢であったため1920年代になって近代化改修が行われた。1930年代にも大規模改修が行われ、大戦中にもレーダー搭載などの改修が加えられているため、最終的には搭載機関や搭載兵装は各艦で異なっている。
第二次世界大戦では戦没したバーラムを除いて、ノルウェイ沖から地中海を経てインド洋まで幅広い戦線で活躍しており、欧州戦線における大海戦にも参加した殊勲艦であったが大戦後まもなく全艦が解体処分となった。