ファイナルファンタジーシリーズのナンバリング作品9作目。プレイステーションで発売された最後のFFである。
作品全体のテーマは「生命」。盗賊の少年ジタンと黒魔導師ビビを中心に生きる事の意味を探す壮大な冒険が繰り広げられる。
前作ファイナルファンタジーⅧの複雑な戦闘システムや粗いポリゴンを反省してか、戦闘はⅥ以前のFFシリーズや当時プレイステーションで発売されていたファイナルファンタジータクティクスシリーズの要素が多く取り入れられ、頭身も下がっている。世界観も近代ヨーロッパに似たファンタジー色溢れるものとなっている。
FFシリーズの原点回帰を目指した作品であり、音楽や世界観の作り込みには高い評価が下されている。
だが残念なことに、この作品のすぐ後にドラゴンクエストⅦの発売が控えており注目されなかった事、前作FFⅧが不評であった事などから売り上げは伸びず、FFシリーズの中でも印象は薄いと言われている。