概要
アイテム番号: SCP-910-JP
オブジェクトクラス: Keter
■■■■■■■の■■■■■に立っている道路標識。人格と知性をもっているとされており、人の接近や気まぐれで標識の内容を変化させる。その際、標識の内容に即した「現象」が発生する事が判明している。
例えば「スリップ注意」の標識と「50m」の補助標識に変化すると、SCP-910-JPから50mの範囲の摩擦が著しく減少するという事象が起こる。「落石注意」の標識に変化すると、どこからともなく岩が大量に降ってくるのである。また、動物や人が介在する必要のある(飛び出し注意、工事中など)標識に変化した場合、標識に則した生物を出現させる事もある。
なお、人の接近によってこうした行動をとるのはそれによる人間の反応を見て楽しんでいるからとの事である。子どもがイタズラをして人の反応を見てキャッキャ言ってるようなものだという事がわかった。
落石注意などの近くにいたらシャレにならない標識になる事もあるが、基本的には「変化した標識の内容を実現する」能力をもった意志を持つ道路標識であり、基本的には近づかない限りはなんのへんてつもない、近づいても殺意を以って恐ろしいことをするわけではないオチャメなだけの道路標識であった。
しかし、オブジェクトクラスをちゃんと見てほしい。こいつはKeterなのである
こちらとしてはシャレにならないような事をされているが、敵意ではなく子供が玩具を弄ぶようなイタズラ心によって行われているものと認識されたため、Euclidとして扱われていたのだが、引っこ抜いて収容するための活動で防御反応にしても過剰すぎる攻撃を行ってくるなど、その片鱗が見え始めた。
そして遂に、遠距離から狙撃して標識変化を止めつつ、機動隊によって地面を抉り取りSCP-910-jpを引っこ抜くという「第三次910-JP回収作戦」において「█████」「█████」「█████」「█████」「██████」という形態に変わった結果、接近していた機動部隊を虐殺した事からketerに格上げされた。
尚この作戦。機動部隊が接近するまでは理想的なまでに計画が上手くいっていたのだが、部隊がSCP-910-JPの近くに到達した瞬間狙撃への回避行動をとり、標識変化をした(それも切り札クラスの■■■をいきなり出した)事から、純粋な気持ちでも防衛反応でもなく、悪意を以ってハメたとされている。
「あれに悪知恵がなければ初弾から避けていたはずだ。」
「俺たちを多く殺すために一芝居打って引きつけたんだ。そうとしか思えない。」
-松崎機動部隊長
「SCP-910-JPの即刻の処分を申請する。 」
「あれの存在は我々の活動の全てを無意味にしている。」
-三上博士
この悲惨な事件以降、SCP-910-JPは人類に敵意を持っている(実は始めから持っていたのを隠していた?)ため、Keterとしていかなる人の接近も許されていない。