かつて北九州市小倉北区に存在していた西鉄グループのバス車体製造メーカー(コーチビルダー)で、1949年に福岡県八幡市に創立、2010年に廃業。
ユーザーのどんなわがままにも柔軟に対応でき、なおかつ低コストで車両を作り上げる技術を持っており、日本初の冷房つきバス・日本初の中ドア4枚折り戸車・日本初の夜行高速バス用プライベートカーテンなど日本初の技術も生まれた。これもひとえに最大のユーザーであり親会社である西鉄バスがあってこそできた技術である。
かつては京都市交通局以西の西日本地区のバス会社(例外として静岡鉄道・京成電鉄・仙台市交通局)に広く支持されたが、富士重工がバス車体製造をやめた際に日産ディーゼルの指定車体メーカーになったため、東日本地区でも多数見かけるようになった。東日本で最大のユーザーは京王電鉄バスグループ(西東京バスを含む。路線バス用車体)とJRバス関東(高速バス用車体)と東京空港交通(高速バス用車体)である
しかし、日野といすゞのバス生産部門統合(J-BUS)や日産ディーゼル(現・UDトラックス)と三菱ふそうバス・トラックのバス製造部門統合(後に破談)により主要各社のシャーシ供給が減り、リーマンショック以降の不景気が尾を引き2010年に廃業をせざるを得なくなった。
こうして、日本で唯一のシャーシ系でない独立系のコーチビルダーが消滅したのである。
関連タグ
西日本鉄道
西鉄バス