梶原一騎原作の漫画作品およびテレビドラマ。
「柔よく剛を制す」をテーマにスポーツ柔道の世界で成り上がっていくサクセスストーリーであると同時に、実践格闘術としての柔道の強さを求めて様々な異種格闘技との決闘に挑む、自称「本格柔道まんが」である。
この作品が現実の柔道界に与えた影響は良くも悪くも大きい。
ブームに影響されて柔道入門者が急増し、中には金メダリストになった柔道家もいる。
その一方で荒唐無稽すぎる演出や展開により、歪んだ柔道観を世間に広めた元凶として非難もされている。
テレビドラマ版では原作に登場する超人的な必殺技を見事に実写で再現して見せた。
映像の派手さを求めるがあまり、原作にないオリジナル技を始めとした破天荒な演出で溢れ返ることになり、後年になって物笑いの種にされることも多い。
だが、この作品で培われた映像技術や制作側の内情等が、後の『仮面ライダー』の骨子となったことは無視できない事実である。