憑依をもたらした神魔
クロノスがアクロニア世界に来たのは相当昔であり資源戦争真っ只中の頃である。
資源戦争中に次元断層を渡ってきたDEMの軍勢は主にドミニオン界とエミル界に侵攻したが
僅かではあるがタイタニア界にも侵攻、同時に現れた次元クジラと共に迎撃、次元クジラは
封印となった。その時のDEMの残骸でほぼ原型を保っていた機体をタイタニア界が研究用に
保存しており、それに憑依したのがクロノスである。
突然の来訪者に対しタイタニア人は手厚くもてなしたのでそのお礼としてクロノスは
憑依技術の基礎理論を教えタイタニア人はその実用化の研究を始めたが最初の実験で
クロノスの友人が消滅して失敗、そのショックに耐えられなかったクロノスは出奔、
エミル界のノーザン王国に拠点を移し研究を行った。色々と貢献した事でそれなりの資産を
持ったがヴェルデガルドが『ある事』を起こす前にノーザン王国を離れたので戻ってきた時に
資産の持ち出しが出来ず細々と研究と実験を行う羽目となる。割と苦労人。
そしてこれが後の「空飛ぶ工房と不思議な武器」一連の騒動の間接的な原因となった。
次元断層研究最初の基礎実験で麒麟を呼び出す事に成功した後更に実験を繰り返すのだが
それをタイニーかんぱにーに気付かれてしまい一度は振り切ったが事情を説明して和解、
実験を行うが「あくまで一瞬だけ開く」規模のはずが繋がった先から膨大なエネルギーが
流入するという想定外の事態が起こり、さらに次元クジラまで現れてしまった。
不幸中の幸いで次元クジラが個体としては小さかったので神魔化で弱体化したバハムートと
冒険者でも倒せた。(厳密に言うと追い返した)
次元断層自体はかんぱにーの協力を仰いだクロノスの手により閉じる事に成功した。
クロノス自身の能力は「時間を止める事」である。その能力を自分自身に使っているので
憑依素体のDEMの機体が稼働限界を越える事が無い。数百年以上もその状態である。
むしろ膨大な知識こそがクロノスの能力と言ってもいい。ただリヴァイアサン曰く
「勉強しすぎて人との距離感がわからない」、リリム曰く「オリヴィアと同類」らしい。
研究一筋な性格もあって肉体労働はダメ、勿論戦闘なんて論外としている。
(パートナーとして使うと相当強いのだが・・・。)
また性格も泣き虫で気も弱く麒麟曰く「野草を踏んだだけで3日ぐらい落ち込む」らしい。
更に固有のセリフにも「噛まないで食べられるものは無いの?」がある程の物ぐさぶりでもある。
(イリス博士といい勝負をするぐらいの日常生活不適合者かも知れない。)