『うろんな客』(英: The Doubtful Guest)は、絵本作家のエドワード・ゴーリーによるアメリカの大人向け絵本。1957年刊行。
日本では柴田元幸の訳により2000年に発行された。
ゴーリーの初期作品の一つであり、ゴーリーの代表作の一つに挙げられている。
胡乱(うろん) とは正体の怪しく疑わしいこと。
ゴーリーの書く原文はシンプルながら韻文の様式をとっているものが多く、本作についても短文の対句で脚韻が踏まれている。
独特の言い回しの日本語訳にあたり柴田は、古典的な少年向け絵物語のスタイルを遵守しつつ極めてシュールというゴーリーの作品の特徴に通じるものとして、短歌を採用している。短歌形式の日本語訳文の制作においては、日本の歌人である水原紫苑の協力があった。
物語
カギ鼻あたまのヘンな生き物がやってきたのは、ヴィクトリア朝の館。とある一家の生活の中に、突然入り込んできて、そして、それから――。