一之瀬花名
いちのせはな
スロウスタートの登場人物であり主人公。
概要
「スロウスタート」の主人公。 高校1年生だが17歳。
というのも、高校入試の前日に体調を崩し、病院でおたふく風邪と診断されたことにより公立・私立とも受験できず、中学浪人となってしまったため。
その一件で家に引き籠り泣きじゃくる彼女の姿を鑑みた母の気遣いにより、実家から離れた従姉妹の志温が管理人を務めるアパートで一人暮らしを始め、一年後晴れて高校生になった。
高校では浪人していたことを隠しているが、そのことに対して内では卑怯だと自責しており、そんな自分に対して優しく接してくれる友人への背徳感から、突然泣き出すこともあった。
その一方で背徳感を感じているものの、浪人がバレることを極度に恐れている。
上記の通り気弱で泣き虫な面があり、それに加えて人付き合いが苦手と一見すると根暗な少女とも取れるが、根は優しく真面目な性格である。
浪人期間中に外出することが少なかったため体力が落ち、運動が苦手になったらしいが、以前得意だったのか、そもそも苦手で更に苦手になったのかは不明。
反面、他にすることが無かったためか浪人期間中は勉強漬けの生活を送っており、そのため「一年先輩」というアドバンテージを差し引いても学力は高く、他者への教え方も上手い。
また自身の経験上、受験に対して独自の心得を持っているようであり、栄依子の体調管理に対する軽率な発言に対し厳しく指摘をするなど、他者が自分と同じ轍を踏むことを極端に恐れている節がある。