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シャングリラ・フロンティアークソゲーハンター、神ゲーに挑まんとすー

しゃんぐりらふろんてぃあ

シャングリラ・フロンティアとは、小説家になろう。に連載されているWeb小説である。 同サイトにて高い人気を集めていながらも、2018年6月現在、未書籍化のタイトルの一つである。

概要

シャングリラ・フロンティアとは、小説投稿サイト小説家になろうにて連載中のライトノベル である。

近未来のVRMMOゲームをテーマに取ったSF小説で、作品世界の日本ではプロゲーマーがプロスポーツ選手として認められ、億単位の金額を稼ぐことができる世界であり、技術的にはVR技術が先進的なブレイクスルーを遂げた以外には、基本的に現実の日本と社会形態は変わっていない。


シャングリラ・フロンティアとは、作中に登場するゲームの名称であり、世間的には高い評価を受けて一般的に認知されている、所謂『神ゲー』であるが、主人公のサンラクこと、陽務楽郎はサブタイトルにもある通り、『クソゲーハンター』の異名を取るほどの生粋のクソゲーマニア。


サンラクの語りの中で出て来る数々のクソゲーが紹介されている事も、本作の魅力であり、テーマの内の一つである。


あらすじ


ごく普通の日本の高校生ゲーマーであるサンラクは、クソゲーハンターの異名を取る生粋のクソゲーマー。

夏休み前のある日、予測不能のバグ、破綻したストーリーとゲームバランス、最悪のキャラクターという三拍子揃った最悪のRPGである『フェアリア・クロニクル』通称、フェアカスをクリアした事で、暫くクソゲーから離れる事を決めて、世間で神ゲーと噂の『シャングリラ・フロンティア』をプレイする。


しかし、そこでサンラクは過去のクソゲーから培った技術と経験を駆使して瞬く間にゲームを進めていき、正体不明の強力なゲーマーとしてプレイヤー達から様々な意味で狙われる様になる。


登場人物


旅狼(ヴォルフガング)

主人公サンラクの所属するゲーム内のクラン(ギルド)。


サンラク

本名、陽務・楽郎(ヒヅトメ・ラクロウ)。

ゲームでの名前は、本名の陽を英語のサンと訳して、名前のラクと合わせた付けたもの。

生粋のクソゲーマーにして、本人は無自覚だがかなりの天才ゲーマー。

ゲーマーである以上に、純粋なゲーム好き。クソゲーの為ならば文字通りに東奔西走する少年で、わざわざ探していたゲームを買いに九州まで行くほど。

一方で割と短気で負けず嫌い。ゲーム友達であるオイカッツォとアーサー・ペンシルゴンには、隙さえあれば煽りの文言を吐いて怒らせ、その不幸を笑って更に怒らせる関係。

ただし、自分も全く同じことをされる。

基本的にゲーム攻略の為には形振り構わない戦闘スタイルで戦い、はたから見れば変態的な格好をする事も厭わない。 シャングリラ・フロンティアをプレイした際には、キャラ作成の段階で初期装備を売り払い、腰蓑とブーツに加えて鳥のお面を被ったネタ状態でフィールドを彷徨い歩いて居たところ、夜襲のリュカオーンとの戦いの末に呪われ、鎧や防具を装備できない状態にされた。

その後、半裸に鳥の覆面、身体中にはリュカオーンからの呪いの紋章を刻まれた姿でゲームシナリオをクリアする反面、中々他のプレイヤーでは接触できない事から、専用の捜索掲示板が作られ、『例のあの人』、『ツチノコ』、『怪人(人かも怪しい)』と言われるようになる。


趣味には金を惜しまない家庭で育ち、応用力と反応速度の高さを活かして、様々なクソゲーを制覇して来た実績があり、攻撃をすると肉体が人型を壊す格ゲーや、自分以外は全てが敵のMMO、更には選択肢を間違えるとピザの為に留学するギャルゲーなどなど、数え上げればキリが無い程のクソゲーを制覇した。

サンラクが好きなゲームには、ゲームのサービスが停止したタイプのクソゲーも多いが、中には世間的にはクソゲーと呼ばれるが、ゲーム自体は面白いタイプのゲームも多く、愛好家が未だに多く、サービスは続いているものも多い。

其れ等のゲームの中では、トップランカーとして一目置かれている場合も多く、クソゲー界隈では割と有名人なのだが、本人が好むゲームの人気が低いせいで、一般的には単なるアマチュアゲーマー。

だが、実際の実力は全米最強にして世界最強の格ゲーチャンピオンであるシルヴィア・ゴールドバーグと戦い互角の勝負で引き分けるほど。

概要の項でも説明した通り、作品世界ではプロゲーマーは億単位の金額を稼ぐことのできる人気職業であり、その気になれば高校生と言えどもプロデビュー出来る状況にありながら、本人は両親から大学卒業まではする様に言われている為に、それまではプロデビューする気は無い。


サイガ-0

本名、斎賀・玲(サイガ・レイ)。

作品世界のヒロイン。サンラクの笑顔に惹かれて彼に恋する様になったものの、中々一歩を踏め出せず告白どころか声をかける事すら出来ずに数年を過ごす。

サンラク仲良くなる為にサンラクの好むVRゲームを始めるものの、彼の好きなゲームはその悉くが攻略難易度の高すぎるクソゲーであった為、クソゲーに慣れる練習としてシャングリラ・フロンティアを始める。

その後、同じくシャングリラ・フロンティアをプレイしていた姉の百のクランに加入し、ゲームの才能を開花させ、シャングリラ・フロンティアにおける攻撃力最強のゲーマーとして『最高火力(アタックホルダー)』の称号を獲得する。


アーサー・ペンシルゴン

本名、天音・永遠(アマネ・トワ)。

日本でも最高の人気を持つカリスマモデルであり、スタイルからルックスから何から何まで完璧な美人で、十代女子の憧れの的。

しかしして、実際の性格は絵に描いたような悪辣で、策謀を駆使して他人を叩き潰す事が何よりも好きな魔王を具現化した様な女性。

その性格の悪辣さは、一度ヒールプレイに入れば客席からは悲鳴が上がり、実況と解説は絶句する程。

かつてはその知略で、あるMMORPGの全プレイヤーを支配下に置き、敢えて反乱勢力を残す事で不満のはけ口と同時にアイテムを搾取する存在を作り出して、その支配権を絶対的なものにした事があるほど、頭が切れる。


オイカッツォ

本名、魚臣・慧(うおみ・けい)。

世界で活躍する日本最強の格ゲーマー。

そのルックスの良さもあって女性人気も高く、女顔である事も相まって、同人誌が大量に作られるほど。

基本的には誰と戦っても勝率は八割を維持するが、サンラクとの戦績では最大で七割、多くの場合が六割を維持するのみにとどめており、初見同士での戦いではほぼ負ける。


秋津茜


ルスト


モルド


京極(アルティメット)


黒狼


阿修羅会


ユニークモンスター


シャングリラ・フロンティアの人気要素にして、物語の中心を担う存在。

ゲーム内の世界に七体しか存在しないレア中のレアモンスターであり、エンカウントするだけでも経験値が入るほど。

それだけでなく、このモンスターを倒す事でMMORPGでありながら、ゲームそのもののストーリーが進行する。と言うとんでもないモンスターであり、このモンスターを倒したプレイヤーは、良くも悪くも全プレイヤーからの注目を浴びざるを得なくなる。

ストーリーと密接に関係し、経験値やレベルも含め、報酬はゲームバランスを壊しかねない程に破格であるが、その分攻略難易度は非常に高く、純粋な戦闘能力は勿論のこと、遭遇はおろか存在の有無を確認する事すら難しい。


物語開始当初は、ランダムエンカウントする夜襲のリュカオーン、天覇のジークヴルムのみしかシャングリラ・フロンティアのプレイヤーは遭遇した事が無く、それ以外の存在は一般的には深淵のクターニッドと冥響のオルケストラ以外には知られていなかった。

その上、後者の二体に関しては、名前だけしか分からない。という徹底した情報の隠しぶりで、サンラクがシャングリラ・フロンティアをプレイするまで、誰もクリアした者は居なかった。

そんな存在を無名のアマチュアゲーマーであるサンラクが倒した事がきっかけで、シャングリラ・フロンティアは一気に加熱していくことになる。


夜襲のリュカオーン

サンラクが最初に遭遇したユニークモンスターにして、サンラクに半裸を強いた元凶。

外見は黒い狼の姿であり、夜にしか現れない事から、『夜襲』の二つ名を持つ。

これはユニークモンスター全て言える事であるが、一定の条件を満たしながら善戦したプレイヤーには、その体に『呪い』を付与しており、リュカオーンの呪いは、『特定部位の装備不可』。

サンラクは脚と胴体にこの呪いを負ってしまい、鎧などの防具がつけられず、どんな強力な敵にも防御不可で挑まなければならなくなった。


不滅のヴァイスアッシュ

サンラクが二体目に遭ったユニークモンスターにして、サンラクのパトロンと化したNPC。

外見は人間大の兎型モンスターである『ヴォーパルバニー』であり、其れ等『ヴォーパルバニー』の王国である『ラビッツ』の王。

知性と理性を併せ持ち、鍛治技術に長けた重要な情報を持ったNPCであり、設定上は26体の子供を持った大家族。

顔に歴戦の傷跡を持った任侠の様な格好をしており、ついでに任侠物の話し方をする。

基本的に人間に友好的なモンスターだが、それは強者に挑む心意気を持った者だけに限られる。

また、そういうプレイヤーを探し出して『ラビッツ』に招待し、プレイヤーのレベリングや、レア武器・レアアイテムの製作、更にはイベントでの助っ人を行うなどのお助けキャラでもある。

尚、このモンスターの国を拠点にした事で、サンラクはプレイヤーからツチノコ扱いされている。


墓守のウェザエモン

サンラクが最初に倒したユニークモンスター。

その存在はPKクランである阿修羅会が発見し、ゲームを有利に進める為に秘匿されて居たが、阿修羅会の在り様を見限ったアーサーペンシルゴンによりサンラク、オイカッツォの二人に情報が漏洩し、討伐される。尚、一度倒すと再戦不可。

外見は鎧武者の姿をしたロボットであり、その本質はサイボーグのアンデッド。

ウェザエモン本体に加え、『麒麟』と呼ばれる合体用の戦闘マシンが存在し、『麒麟』と合体する事でケンタウロス型のロボットになる。

『晴天流』という多彩な剣戟スキルと強力な機械装備によってプレイヤーを瞬殺する鬼畜性能であり、適正な討伐人数は五人から八人。

このモンスターを倒した事で、サンラクはシャングリラ・フロンティアの全プレイヤーから目をつけられる事になった。


深淵のクターニッド

サンラクが二番目に倒したユニークモンスター。

ネフィリム・ホロウというロボットゲームのゲーマーだったルストとモルドの二人から、『サンラクがネフィリム・ホロウ続ける事』を条件に二人にプラスして秋津茜とサイガ-0と共に撃破した。

こちらのモンスターは再戦可能であり、その情報の持つ力の大きさ故に旅狼はクターニッドに関する情報は、同盟関係にあるクラン以外には明かして居ない。

『深淵盟都ルルイアス』という一つの島とその島にある都市を逆さにして丸ごと海に沈めた上に、重力や生物の在り様までもを反転させ、更には破壊された街すらも時間を遡って再生させると言う規模の大きさを持つ。

七日間の時間制限付きで打倒せねばならず、出来なければリアル時間で七日の苦労が水の泡になる。

尚、このモンスターを倒している時にサンラクはゲームコンペのエキシビション試合に参加し、全米一の格ゲーマーと戦う事になった。


無尽のゴルドゥニーネ

サンラクが五番目に遭遇したユニークモンスター。

サンラクに掛かった呪いを中和する毒を持っており、それを狙ってやって来たサンラクによって分身はほぼ一方的にボコボコにされたが、分身にトドメを刺す為に現れた本体により、一方的にサンラクをボコボコにした。

その存在はサンラクが知るまで名称さえもプレイヤーには知られておらず、完全に未知な存在であった。

蛇のモンスターであり、眷属として四体の巨大な蛇竜を従えているが、本体の外見は中学生ほどの見た目をした美少女。

サンラクが『ラビッツ』で起こるイベントの終盤に出現し、サンラクから煽られるだけ煽られた末にデコピンを喰らい、呆気に取られたその顔をサンラクにスクショされた。


天覇のジークヴルム

プレイヤーには広く知られたユニークモンスター。

サンラクが未だに遭遇して居ない数少ないユニークモンスターであり、リュカオーンと共に精力的にプレイヤーを探し出しては瞬殺している。

その行動原理は『自分よりも強い奴を探す』というものであり、ペンシルゴン曰く「ウェルカムな魔王」。

サンラクがユニークモンスターを倒しまくるので、それに焦ったプレイヤーがジークヴルムに挑む様になったが、ほぼ一方的に瞬殺している。

ヴァイスアッシュとは親しい友人であり、彼の口から語られたサンラクとの戦いを楽しみにしている。


冥響のオルケストラ

現状、完全に未知な唯一なユニークモンスター。

尚、サンラクはヴァイスアッシュの存在は秋津茜、サイガ-0と共に秘匿しているので、全プレイヤー的には二体の不明なユニークモンスターの一角。

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