鏡貴也著のライトノベル伝説の勇者の伝説の主人公。
概要
年齢:20歳(大伝1巻時)
人物
黒髪黒目の長身痩躯。
髪は寝癖付き放題で常に猫背。瞳はいつも眠そうで表情からはやる気というものが消滅している。
とにかく覇気も気力もなく、二言目には「眠い」「面倒臭い」「帰りたい」等々、後ろ向きな発言しか出てこない。
アニメの次回予告では「面倒臭い」がゲシュタルト崩壊しそうなほど発言している。
おまけに、少しでも暇があれば速攻で寝る。
ベッドに横になろう物なら二十時間以上は余裕で眠れるという驚異の技を持つ。
本人曰く、「マスターだからな」。
まさに「アンチ・ヒロイック・サーガ」を売り文句にする作品に相応しい主人公である。
しかし見た目、素行とは裏腹に実際は高いスペックの持ち主。
ありとあらゆる魔法を見抜く複写眼(アルファスティグマ)の持ち主で
幼い頃から非人道的な訓練施設を幾つも渡り歩いている。
体術、魔法共に常人離れしたレベルで特に魔法に関してはずば抜けた技術を持っている。
陰成師だった13歳の頃、当時「ローランド最高の魔術師」と呼ばれていたクヲント・クオを倒し、
以降「ローランド最高の魔術師」と呼ばれるように。
魔法に関しての才能は複写眼保持者ということだけでなく
それを抜きにした魔法に対する天才的な理解力と感性による所が大きく、
その能力を考えると複写眼はおまけ程度に過ぎないというのが師であるジェルメの評価。
作中でも相手の発動中の魔法を弄ったり、自分で魔法を改良したり、何個か自作の魔法を使用している。
ただし、自作の魔法に関してのネーミングセンスは壊滅的。
通常ならばすぐに殺される複写眼保持者だが他の複写眼保持者にない特殊な性質を持っている為に、
軍には研究材料として生かされていた。
しかし戦争が終結したことで施設の存在が不要になり、新たにライナを「飼う」為の場所として軍事特殊学院に在籍。
そこで親友となるシオン・アスタールと運命の出会いを果たす。
その後、ローランドと隣国エスタブールの戦争で複写眼を暴走させ、ローランドの勝利に貢献。
しかし忌み嫌われる複写眼保持者が英雄になれる訳でもなく、
同期生であるキファ・ノールズを救う為に自ら投獄され、二年間の時を過ごす。
その間に「昼寝王国を作る為には」という、「強大な力を持つ『勇者の遺物』を以て平和を作る」
といった旨のレポートを書き上げる。
本人曰く「老後の楽しみに書いた」らしいが、それが革命を起こしローランド王となったシオンの目に止まり、
相棒となるフェリス・エリスと共に『勇者の遺物』を探す旅に出る事になる。
性格は後ろ向きで、自虐的。
自らを「生きている価値のない化物」と考えており、自殺願望を抱きながらも無気力な日々を送っていた。
このことには「化け物」として忌み嫌われてきた過去がある。
この過去は本編か短編を読んで確認してみよう。
しかし「人を諦められない弱くて優しい生き物」であり、かなりのお人好し。
その優しさを知る相棒のフェリス、キファ、幼馴染のミルク・カラードに非常に好かれ
本人は気付かないが男女問わずに惹き付ける強い魅力を持っている。