冷蔵車とは、断熱構造の荷室を持ち、鮮魚や精肉などの生鮮食品を低温に保ちながら輸送できる設備を持つ車両である。
広義には、鉄道車両のみならず、同様の設備を持つ貨物自動車なども冷蔵車と呼ばれるが、現在のところPixiv上には鉄道車両以外投稿されていないため、特記がない限り鉄道車両について解説する。
国鉄で運行されていた冷蔵車は、白色の塗色が基本で、フロンガス・コンプレッサー・エバポレーターなどを用いたいわゆる冷凍機械は用いられず、氷やドライアイスといった冷媒で貨物を低温に保つというものであった。
長らく国民の台所を支えた冷蔵車は、国鉄末期には運用効率が問題となったために、より柔軟に運用出来る冷蔵コンテナに置き換えられて姿を消した。