先輩の大事にするっていうのが、あたしに触れないって意味なら…
あたしはとても寂しいです。
あたしはもっと知ってほしいです。
もっともっと、あたしのことを先輩に知ってもらいたいんです。
上田麗奈(アニメ版)
上白石萌歌(映画版)
人物
本作の主人公筒井光たちが通う高校の生徒で、学年は1年生。
園芸部に所属し、学校内の花壇の整備をしている。
遅刻したくないばかりに、走って登校している時に筒井と衝突、その時筒井が持っていたアニメ圧死を届けたことがきっかけで、筒井と交流を持つ。
校内ではトマトやジャガイモを栽培しており、それを筒井にプレゼントしたり、共通の趣味であるアニメの話題を通じて、彼との距離を縮めていく。
そして筒井との交流を通じて、伊東や色葉なども仲良くなる。
秋葉原のメイドカフェでアルバイト中、ナンパ師に絡まれているところを筒井に助けられたことで、彼に恋心を抱き彼に積極的にアプローチしていたある日、石野たちに誘われて、彼女の別荘でキャンプをすることに。
しかし彼女はそこで石野に突き飛ばされて川に転落した上発熱し、それが原因で熱湯の入ったやかんを落としてやけどをしたあげく、筒井との関係を誤解した色葉が、別荘を飛び出す騒動の原因を作ってしまう。
そんな彼女の気持ちを察し、慰めてくれたのは、筒井のクラスメートである伊東だった。
伊東のことはしばらくの間「いい先輩」としか思えなかったらしく、彼の最初の告白をうまく受け止められず、彼のことを振ってしまう。
伊東からは「もう、僕に話し掛けなくていいよ。友達で居られなくて、ゴメンなさい。さよなら」といわれるが、そのことを知った石野に頬を張られ、さらに「周りにある幸せ全部拾い集めろ! いい子ちゃんぶってんじゃないよバカ!」といわれたことで、伊東に真剣に向き合うことを決意。
最寄り駅のバス停で伊東を押し倒し、その際自分が中学時代、初恋の人がマンガの登場キャラクターだと友達と話したことが原因で、周囲から変人呼ばわりされて孤立し、それがトラウマとなって腐女子になったことを伊東に打ち明け、
「先輩、私怖かったんです…恋愛が痛くて、苦しくて…恥ずかしいものだって知ってしまったから。
またその領域に足を踏み入れるのが怖かった…でも!伊東先輩が離れていくのはもっと怖かったです!
先輩…たくさん傷付けたのにごめんなさい。私…今からとても都合のいいことを言います…先輩の傍に居てもいいですか!?」
と、伊東に対する恋心を告白、晴れて伊東と恋人関係になる。
しばらくの間は、当人が言うところの「健全な関係」を続けていたが、秋の連休で伊東を自宅に招待した時、自室で延々4時間もゲームをし続ける彼に激怒。
それでも次のステップに進むことを躊躇う伊東に、冒頭のセリフを投げつける。
彼女の本気と覚悟を知った伊東は、彼女と熱烈なキスを交わし、ついに二人は結ばれる。