概要
フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルドが率いる組合(ギルド)の上級秘書官である。原作5巻のカバー裏漫画でモンゴメリに『ジョイス』と呼ばれていた。アニメ版では名前が『ジェームズ・L』となっている。
作中では、フィッツジェラルドとモンゴメリと共にヘリコプターで探偵社に訪れ、社の買収金をアタッシェケースに入れて管理していた。賢治の帽子を被り、似合うかどうか訊ねるモンゴメリに対し、「麻袋でも被った方がましだな」と返している。
刺客としてポートマフィアに送り込まれたが、返り討ちに会い大量出血をして死亡。その後、死体に梶井の檸檬爆弾を詰められ、組合の拠点だった豪華客船付近の非常用避難路に設置された。少しグロテスクな表現だからか、このシーンはアニメではカットされていた。
原作5巻のカバー裏では、ヘリコプター内部にモンゴメリが置いた人形に『話にならん』と呆れていた。フィッツジェラルドに何とか言うよう求めるが、女性向けヘリブランドを新設しようとする姿に更に呆れている。また、『帰りたい…』と強く思っていた事から、帰る家はあると窺える。
プロフィール
名前について
人形に名前を付けるノリでモンゴメリに『ジョイス』と言われていた為、アイルランド出身の文学作家、ジェームズ・ジョイスとは別人かどうかは推測できない。
しかし、アニメ版の名前『ジェームズ・L』は、アメリカ文学作家のジェイムズ・ラッセル・ローウェルと一致する。公式からの設定も公開されていない為、本名は何なのかという事については未だ謎に包まれている。
考察
前述した帽子を被ったモンゴメリとの対話の後、モンゴメリは「何よ、いつもそうやって」と帽子をひっぺがして捨てていた。注目して頂きたいのは『いつも』の部分である。上級秘書官という立場上、誰に対しても丁寧語で話していそうな物だが、徒弟(アプレンティス)のモンゴメリに『いつも』呼び捨てのタメ語で会話していることが推測できる。ただし、フィッツジェラルドに対しては丁寧語で、他の組合員に対してどう接していたかは不明である。原作より、トウェイン、メルヴィル、ホーソーン、ミッチェルとは面識があるようだ。
異能力は不明だが、フィッツジェラルドの言う「この国の役立たずな非合法組織」であるポートマフィアに刺客として一人で送り込まれるくらいには実力があるように見受けられる。また、ヨコハマ焼却作戦を実行しようとオルコットの部屋に入ったフィッツジェラルドの「ゆえにこれ以上、部下が死ぬことは許さん」という台詞の背景にジョイスがいた事から、フィッツジェラルドからの信頼は厚かったと思われる。
いろいろと不明な点が多いため、創作が容易なキャラクターとなっている。
別名・表記ゆれ
ジェームズ・ジョイス(文豪ストレイドッグス) ジェームズ・L(文豪ストレイドッグス)