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概要

戦艦ヴァンガードとは英国海軍が生み出した「英海軍史上最良の戦艦」である。英海軍の戦艦としては同名のセント・ヴィンセント級戦艦も存在するが、本記事は英海軍最後の戦艦となった9代目を扱うものとする。

本艦は第二次世界大戦中に既存の15インチ砲塔を流用して建造されたいわゆる「戦時急造艦」である。(急造であるがため)やや旧弊な設計が目立ち、攻防面とも先行するリシュリュー級戦艦ビスマルク級戦艦ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦などと同等か、一歩遅れをとっていた。にもかかわらず、現場からの改良要求を意欲的に盛り込んだ結果、従来の英国戦艦のバランスの悪さ(英国面)を克服したトータルバランスに優れたものとなり、「英国戦艦の集大成」「英国海軍史上最良(最強ではない)の戦艦」と呼ばれる。

しかし…この艦は「遅れてやってきた」。竣工した1946年には第二次世界大戦はとっくに終わっており、空母機動部隊、そして核兵器が登場した時代にあっては「抑止力」戦艦の戦略的意味も失われ、もはや衰退した大英帝国の威信を示す意味しかなかった。

1960年に除籍され、解体処分された。

外部記事

wikipediaの記事

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