ここでは史実でのビスマルク級戦艦について取り扱う。
詳細はビスマルク級戦艦 - wikipediaを参照
速度は30.8ノットと、金剛型の中で最も高速だった榛名(30.5ノット)よりも速い。
ただし航続距離に関しては金剛型と比べると劣っており、先程と同じく榛名と比較すると、榛名18ノット時10000海里に対してほぼ同速度で8500海里。
ただし、ヨーロッパの戦艦としてはイギリスを除けばむしろ際立って長い方である。また経済速度が日本艦(おおむね8~15ノット)より早い(18ノット)のも特徴。
ドイツ艦が遠洋航海を考慮していなかったというのは誤り。ドイツも第一次世界大戦まではアメリカ・イギリスに次ぐ海軍大国であり(日本が三大海軍国と呼ばれるようになるのは長門型戦艦建造後)、その敗戦によって壊滅したものの、第三帝国時代の艦も設計段階では比較的長い(イタリア・フランス艦の倍以上)を要求されている(ただし、ワイマール体制下の海軍技術の衰退でうまくいかないことが多かった)。
一方で高速につくられているのはイギリスの巡洋戦艦や新型戦艦を意識しているため(キングジョージV世級も29ノットと高速である)。
用兵上の思想としてこれを上回る航続距離を要求したのは、海外に植民地が点在していたイギリスと、国の東西が大海に挟まれているアメリカぐらいである。
それに対し、日本海軍の伝統的な用兵思想は本土近海での艦隊決戦であり、潜水艦など一部の特殊な艦艇を除いては長い航続距離は必ずしも必要なかった。日本の場合は日本海とそれに接続する海域が時化やすく、高い陵波性が求められたが、それに対応した船体形状と船体のサイズを導入した結果、副産物的に航続距離も長くなった。実際、日本の戦艦はアイオワ級以外の米戦艦、キングジョージV世級以前の英戦艦より概ね高速で、代わりに航続距離がやや短い。また川内型軽巡洋艦は建造時、航続距離の延長の為石炭混焼ボイラーを()それまでの球磨型や長良型より)増載していたが、どちらかと言うと根底には日本特有の石油消費に対する抵抗感がある。
同型艦
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