飲みニケーション
のみにけーしょん
酒の席でコミュニケーションを図る事。
概要
文字通り「飲み+コミュニケーション」を掛けた造語。
殆どの場合、会社や組合など、組織的な付き合いでの飲み会を指し、親しい者同士での自発的な飲み会をこう呼ぶことはまず無い。
昔は会社での忘年会・新年会や歓迎会といった飲み会に出席するのは当たり前という風潮があり、嫌でも強制的に参加させられることが常であった。
しかし、時代と共に意識が変化し、特に若い世代はこういった飲み会を断る人が増えている。
この事は、近年のテレビやネットのニュースで年末になると必ずと言っていいほど話題に挙がる。
理由としては、参加費を自腹で負担する割にデメリットの方が大きいという趣旨のものが殆どである。
- 社外でまで上司・同僚と顔を合わせたくない
- 上司の小言を聞きたくない
- 上司をヨイショするのが嫌
- 絡み酒が鬱陶しい
- 気遣いするのが疲れる
- そもそも酒が好きじゃない
など。
一般的にこのような飲み会の参加費の相場は4,000円~6,000円程度であり、若者の貧困が叫ばれる情勢で決して安い金額ではない事も影響している。
また、忘年会や歓迎会で若手社員に芸を強要するという悪習が残っている会社も(名の知れた大企業も含め)存在するため、このようなケースではもはやコミュニケーションではなくただの見世物であり、対象者には苦痛でしかない。
しかし、上司の公私混同思考によっては、飲み会での印象が人事考課に直接影響することもあるため、上昇志向が強かったり、人間関係の摩擦を恐れる人は参加せざるを得ないムードも未だ根強い。
このような実情から、特に若者にとっては「飲みニケーション」という言葉は、大抵ネガティブな意味合い使われている。