レプラコーン
れぷらこーん
アイルランドの伝承に登場する妖精
概要
名前の意味は「小さな体」で、ルブラホーン、ラバーキン、ルホルバン、ルプラホーンとも呼ばれる。英語読みではレプラカーン。レプリカーンともいう。
小さなしわくちゃの顔にごま塩のあごひげ、とがった鼻に輝く目をしている。銀のボタンの赤ジャケット、茶色の半ズボン、銀の留め金つきの黒ブーツを履くという。また、一日に靴を片方しか作らないが、体が小さくて余り仕事が出来ないから、または一本足であるからとも言われる。たいてい皮のエプロンをし、忙しそうに小槌でコツコツと靴の修理をしている。
金の入った壺を持ち、一瞬でも目をそらすとすぐに悪戯を仕掛け、笑いながら姿を消すと言われている。アイルランド南西部には「レプラコーンに注意」という交通標識があるとか。
地中の宝物のことを知っており、うまく捕まえることができると黄金のありかを教えてくれるが、大抵の場合、黄金を手に入れることはできない。
童話『小人の靴屋』に登場する靴職人の妖精がこのレプラコーンだと言われているが、この童話に出てくる妖精は裸の子どもである。
自分達の姿を人に見られる、もしくは家の主が幸福になるとその家を去っていくと言う。