概要
『リビルドワールド』は、非公開(書籍版などでの筆名はナフセ)著のポストアポカリプス系SF小説である。
2019年5月に電撃文庫から書籍版が発行され、同7月には電撃マオウ(9月号)で漫画版の連載が、さらに同12月には漫画版単行本が発売されている。書籍版イラストは吟、漫画化は綾村切人が担当する。
小説家になろう出身の書籍化作品では数少ない純粋なSF作品(MMORPG系を除くと『僕と彼女と実弾兵器(アンティーク)』など僅か)でもある。
あらすじ
舞台は高度な技術を持った旧文明が崩壊したはるか後の、人々がその遺産を活用して暮らす荒廃した世界。旧文明の残した自律兵器や改造生物と戦いながら遺跡に眠る遺物を狩るハンターたちと、それを買い取る都市の支配者である企業たちでこの世界は成り立っていた。
スラム街に暮らす主人公アキラは、ハンターとなって成りあがることを夢見て踏み込んだ遺跡で、遭遇した正体不明の全裸の美女からある遺跡の攻略依頼を持ちかけられる。それはこの世界の謎に迫る物語の始まりだった。
登場人物
- アキラ:スラム出身の少年。成りあがりのためにハンターを目指す。探索初日に出会ったアルファと契約を交わし、そのバックアップで成果を挙げていく。スラム育ちの経験から得た独特の行動基準があり、頑なな性格と相まって周囲を振り回す。
- アルファ:謎の全裸美女。その正体は旧世界のAIであり、美女の姿は合成された映像を旧文明の遺産を活用して直接アキラの視界に投影したもの。アキラに遺跡深部の攻略を持ちかけ、十分な実力が付くまでのバックアップと訓練を保証する。アキラにも明かしていない謎の思惑を隠し持つ。