僕と彼女と実弾兵器(アンティーク)
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ぼくとかのじょとあんてぃーく
投稿サイト「小説家になろう」で連載中のオンライン小説。なろうでは珍しいSF作品。
『僕と彼女と実弾兵器(アンティーク)』は、Gibson著のオンラインSF小説である。投稿サイト「小説家になろう」で2013年7月から連載されている。
2014年8月、オーバーラップ文庫から『銀河戦記の実弾兵器<アンティーク>』と改題して書籍化された(メイン画像は一巻表紙)。2020年時点での既刊は「高校生の俺が目覚めたら宇宙船にいた件」「バトル・オブ・アルファ」の全2巻。
なろうからの書籍化作品では数少ない、VRMMO系以外の純粋なSF作品(他の例は『目覚めたら最強装備と宇宙船持ち』『リビルドワールド』など)でもある。
平凡な現代地球人だった筈の主人公一条太郎がある日目を覚ますと、そこは遥か未来の宇宙を漂う幽霊船の中だった。船内で出会った謎のAI小梅、ワープ先で遭遇したサルベージャーマールを仲間に加えた彼は、過去の知識と発想を武器に、その存在すら忘れられた地球への帰還を目指して長い旅を始める。
- 一条太郎(テイロー・イチジョー):現代地球人(書籍版では『高校生』という設定が追加されている)。テイローは銀河帝国公用語での発音。突如放り込まれたまったく常識の違う未来世界に戸惑いつつも、故郷である地球を目指すべく、マールの勧めで運送企業(コープ)「ライジングサン」を立ち上げる。だがその記憶は生き延びるために必要なスキルを得るためオーバーライド(上書き)を繰り返したことで、徐々に虫食い化が進んでいる。ギフトは異常な規模の多数同時制御を可能とする「並列処理(マルチタスキング)」。童貞。
- 小梅:太郎の目覚めた幽霊船に残されていた正体不明の高性能AI。小梅という愛称は、遭遇当初に使っていた球状ボディから太郎が命名したもの。後に少女型のボディを太郎から買い与えられる。人格を持ち、感情を理解し、時に性的な冗談すら飛ばすその性能は、銀河帝国の先端技術すら凌駕している。
- マール:サルベージ業で生計を立てるメカニックの少女。勝気で金にがめついが、実は天涯孤独の身で友人も少ない。ギフトは機械類の設計やメンテナンスへの適性が極めて高い「機械工学制御」で、子供時代は天才と呼ばれたこともある。処女。
- 銀河帝国:作中において銀河を支配する統一政体。人口は登録されているだけで約60兆人(実数はその数倍と推計される)で、そのほとんどが宇宙で暮らしている。その歴史は5000年に及び、成立期の歴史は既に失われている。地球の存在は「人類は全て単一の惑星から発生した」とする異端的な学説においてその存在が示唆される程度で、ほぼ完全に忘れられている。自由主義・放任主義の極地のような夜警国家で、最低限の治安維持以外は企業に任せており、警察すら存在しない。
- 企業(コープ):銀河帝国において軍と並ぶ主要組織であり、社会を動かす基本単位。政府から下されるミッションの履行義務と引き換えに広範な権利を持つ。帝国に敵対しない限りにおいての限定的な交戦権すら認められており、各企業は自衛のために武装し、連合(ユニオン)や同盟(アライアンス)を結んで協力と対立を繰り返している。
- BISHOP:Brain's Impulse Sequence of High Output Programmingを略した頭字語。銀河帝国における技術体系の根幹をなす電脳技術で、脳の一部を利用して思考によるプログラムの無線直接制御を実現する。通常はオーバーライドと呼ばれる脳に対する上書き技術を利用し、乳児のうちに獲得させられるもので、銀河帝国ではドア一つ開けるのにもこれを使用する。特定の分野に対して異常な処理能力を示す人もおり、そうした才能を「ギフト」能力を持つ人を「ギフト持ち」と呼ぶ。
- WIND:Wild Instructure Nude Drones。自己複製機能を持つ野生化したAI群。宇宙船の残骸や小惑星の破片などあらゆるものを自己の強化に活用する機械生命体であり、この時代の人類にとって最大の敵である。
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