概要
特定の創作物の主人公に対して用いられる、「覚えにくい大それた名前のくせに大した個性がない、本名を覚えようと思う程度の親しみすら持てない(ので「〇〇太郎」で十分)」というキャラヘイトのニュアンスを含んだ別称である。
かつて「書類記入例に用いられる定番の名」であったというのも一因であろう。そのため、数は非常に少ないが対象が女性の場合は「○○花子」と呼ばれることもある。
元々「太郎」という名前のキャラクターも多いのだが、どう見ても名字とは思えない単語と「太郎」「次郎」「三郎」などの人名テンプレの組み合わせなので、多少のオタク知識があればひと目で分かる。
主に所謂なろう系(なろう発祥である必要性は必ずしもない。故に主観により定義は揺れる)の主人公への別称として、昨今様々な作品に付けられている。
この言葉がよく使われる理由として「主人公がイキっている(不快な言動をしていると感じられる)から」というものがあり、それが理由だった場合「〇〇太郎」から「イキリ〇〇太郎」に変化する。
この「イキる」「イキっている」という言葉は、近年では「努力・能力不相応な力で活躍し、周りから肯定・畏怖される(ように自分には見える)」という意味で使われている。
ただしこれは本来の辞書的なイキるという意味からは外れており、最近多用されているので新たな意味として確立しつつあると言える。(例えばイキリオタクやイキリトなどもこちらの新たな意味の方である)
その他に「〇〇太郎」と呼ばれやすい対象として挙げられがちな要素として、「題名が無駄に長く、説明的でくどい」「『チート』『最強』など、主人公の優位性を強調するような単語を題名に含む」「作中にハーレム要素がある」などがある。
・・・が、実のところ異世界ものでアニメになったものに対して初期はつけられ、とあるサイト出身作が多かったので、そのサイト出身作のものでアニメ化したものにつけられるようになった。
長文タイトルやハーレムは一昔前のライトノベル時代からあるものであり、それだけで該当される理由にはならない。
「チート」などの単語は、読者の目を引くためにそういう呼び名を使っているだけで、バトル物の主人公にはよくある「人とは違う特殊な力を持っている」という設定なだけである場合も多い。