概要
2012年4月、オンライン小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載開始。作者はりゅうせんひろつぐ。
後にGCノベルズから書籍化。2020年4月現在既刊12巻。イラストは藤ちょこが担当。
ライドコミックスから漫画版を出版。2020年4月現在既刊6巻。すえみつぢっか氏が作画を担当。
TVアニメ化も決定したが、放送日程は未定。
オンラインゲームの世界という異世界に転移してしまった主人公が、美少女の姿となって異世界のどこかにいるかつての仲間達を探しに行くファンタジー作品。
通称は「わし、かわいい」を略した『わしかわ』。 作品タイトルの略称ではなく作中の台詞が元の通称は珍しい。
ストーリー
VRMMO『アーク・アース オンライン』で、九賢者の一人という渋い召喚術士「ダンブルフ」としてロールプレイしていた咲森鑑(さきもりかがみ)は、プレイ中の寝落ちを境にゲームが現実となった世界へと飛ばされてしまう。しかも、老練な渋い賢者の姿ではなく可憐な少女の姿となって……
困ったダンブルフは止む無くミラというダンブルフの弟子と名乗り、同じ九賢者で友であるソロモンの元を訪れ、彼の頼みで他の九賢者達を探す旅に出る。
登場人物
アルカイト王国
プレイヤー
VRMMO『アーク・アース オンライン』のプレイヤー。
召喚術士のエルダー(頂点)として君臨し、アルカイト王国の建国にも関わった九賢者の一人。
アルカイト王国の国王。ミラとは対照的に少年の姿をしている。
『アーク・アース オンライン』のプレイヤーの一人で、ダンブルフとはオープンβ版時代からの友人。
術士の立場が不遇であった時代、ダンブルフを自国に誘い、彼と共に王国と術士の発展の礎を築いた。
最近現れたミラとは違い、ログアウト出来なくなってからの30年間、国王として忙しい日々を送ってきた。ミラ(ダンブルフ)が戻ったことで多少肩の荷が下りたようで、彼女のサポートをする傍ら度々仕事を依頼している。
アルカイト王国九賢者の一人で、魔術師のエルダー(頂点)。真紅の髪と瞳を持つ妙齢の美女。
『アーク・アース オンライン』のプレイヤーの一人で、ダンブルフ、ソロモンとはオフ会でも顔を合わせたことのある親友の間柄。30年間ずっと王を続けているソロモンや最近やって来たミラ(ダンブルフ)とは違い、彼女は20年前にこの世界に閉じ込められた。男を惹きつける魅力的な外見をしているが、中の人は男。その為普段は見た目通りの淑やかな話をするが、友人の前では男口調になる。遊び心で美少女のアバターを作ったダンブルフとは違い、ルミナリアは根っからの女好きで積極的に女体姿を楽しんでいる。
NPC
ダンブルフの補佐官で、妖精族の少女(※妖精族は大人になっても子供の姿を保ち続ける)。
ダンブルフが行方不明となった30年間、たった一人で主の留守を守り続けてきた。 ダンブルフのことを誰よりも想っており、ダンブルフの弟子を名乗るミラから主の健在を聞かされた時には思わず涙した。
そんな姿を見てミラも正体を隠していることに対する罪悪感が芽生え、3巻にてとうとうダンブルフ本人であることを明かした。その後も主への想いは変わらず、 彼女(彼)の帰還に感涙し、今まで離れ離れだった分の時間を取り戻すかのように積極的にミラとの距離を縮めようとしている。風呂や寝室まで共にしようとする為ミラは動揺を隠せないが、マリアナ曰く女同士だから問題ないとのこと。その甲斐甲斐しさにミラも心を打たれ、内心では新婚気分を味わっている。
ルミナリアの補佐官の女性。ダンブルフの大ファンで、彼の弟子を自称するミラに積極的に彼の話を聞こうとしている。後にミラからダンブルフ本人であることを明かされ、ショックのあまり一時茫然自失となった。
ソロモンの補佐官でエルフの男性。古代知識と精霊知識に長けている。
かつてダンブルフが長を務めていた召喚術の塔のエルダー代行。光精霊とエルフのハーフの青年。
ダンブルフのかつての従者で、実際に師弟ではないもののダンブルフにとっては弟子のような存在だった。
ダンブルフの弟子を名乗るミラに興味を持ち、彼女と召喚術の話題やダンブルフとの思い出話に花を咲かせた。
しかし後にミラからダンブルフ本人であることを聞かされ、彼の帰還に心から感激するも、ミラとの会話の中でダンブルフの愚痴を言ってしまったことで内心冷や汗をかいていた。
- ガレット・アストル
アルカイト王国戦車団副団長。ミラとは初対面時にソロモンの王宮までの案内役を務めて以降、ミラの運転手役として何かと縁がある。礼儀正しく気さくな性格で、ミラの信頼も得ている。が、重度の装甲車マニアで、彼のお気に入りである「アーマードジープ」を運転する時はつい夢中になってしまうことがある。
彼の行き付けである食堂兼宿屋の看板娘であるシェリーという女性とそれなりに仲が良い様子。
アルカイト王国近衛騎士団の団長。生真面目な性格で、ソロモンとの謁見に何の礼も弁えずに接するミラに対し憤り、以降も尊大な態度を取るミラに不信感を抱き続けたが、後にミラの賢者(の弟子)としての実力を目の当たりにし、認識を改めるようになった。
アルカイト王国の術士。ミラに突っかかるレイナードをとりなすなど人当たりの良い性格をしている。
ある一件がきっかけでミラとソロモンの関係を誤解している。