プリウスミサイル
ぷりうすみさいる
概要
トヨタのハイブリッド車プリウスのドライバーにより起こった交通事故が立て続けに報道され、その結果が「複数の死傷者を出した」「コンビニに突っ込んだ」などの派手な衝突であったため揶揄する言葉として言われ始めた。
プリウスミサイルの原因
このような事故の原因として指摘されているのがシフトレバーの操作方法である。
まずNからR、Dにシフトする時はブレーキを踏まなくても変わる。
これにより、間違ってNに入れたまま(バイクでいうN芋に近い状態)になったあと慌ててDに戻してアクセルを踏み抜いてしまうことで暴走が発生するのではということである。
ハイブリットカーなので、Nに入れて踏んだ時の空ぶかしの音がしないため踏み抜き暴走を誘発するのではという指摘もある。
また、どのレンジに入っているかがレバーを横目で見たときにわかりにくいとも言われている。
ただし同様の形式のシフトレバーはプリウス以外のTHS(トヨタ・ハイブリッド・システム)車や欧州車にも採用例は多いことから、プリウスの事故が多い原因とするのは妥当性を欠くとする意見もある。
そもそも高齢者の事故で多い言い分は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」であり、「シフトレバー操作を間違えた」という言い訳をしたという例はほとんど無い。というかあったら教えて下さい…。
本当にプリウスは危険なのか?
プリウスがことさら危険というイメージもSNSでは揶揄と共に広まっているが、単純な車種ごとの事故車率で言えば、突出してプリウスが高いわけでもない。
単純に年販1位を連発するほど売れている車種であるため、市中に出回っている台数が多く、ただでさえ操作ミスを起こしやすくなっている高齢ユーザーの絶対数も増えているというのもある。
また、2019年4月に池袋で起きた高齢ドライバーによる暴走事故がニュース的に大きく取り上げられたためインパクトが強かったというのもある。
足腰の弱い高齢者は運転姿勢がガニ股になりやすく、それがアクセルとブレーキの足の移動を妨げていると言われている。つまり他の車種でも、高齢ドライバーであれば同様のリスクがあることをよく認識しておこう。
シフトレバーのデザインでも、個人の性格により相性があり「他の人では安全でも、自分は誤操作をしやすい」ということがよくある。
車を選ぶとき、車種のはやりよりも操作系のデザインが自分の動作や認識のクセに合うかどうかが大事である。
試運転をさせてもらうときにはよく注意して確認しよう。