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EF16の編集履歴2020/07/12 13:52:21 版
編集者:ア・ドン
編集内容:ないようついか。

EF16

いーえふじゅうろく

EF15をベースに連続勾配区間の運用に適するよう改造した機関車

概要

貨物機関車EF15を種車に回生ブレーキを搭載した電気機関車

EF16登場前はEF15板谷峠を越える列車を牽引していたが、下り坂で踏面ブレーキ(車輪を押さえつけるブレーキ方式)を使うことが多く、車輪が熱で緩んでしまうというトラブルが頻発したために、回生ブレーキを搭載することで踏面ブレーキの使用頻度を減らそうとしたのがこのEF16誕生のきっかけである。

改造種車とされたのはいずれも戦後すぐに登場した初期車で、登場時期によって福米型(板谷峠区間用)と上越型の2種類がある。なお、この時代の回生ブレーキは不安定で、回生失効してしまいEF15状態で下坂しなければならない場合もあるなど運転技量には特段の留意を必要としたという。

また、回生電力は波形が悪いため給電側の機器を痛めることもあったことから、電力会社は差額分の代金を返金してくれなかったという。

種別

福米型は耐寒装備で非常に物々しい姿となっており、屋上中央部には大形の水タンクが搭載されている。これは車輪冷却のためにEF15時代に装備されたものである。

上越型は初期形のEF15とさほど外観の差異は存在しなかったが、戦後すぐの時期の製造のため、その後の整備により個体差が多かった。

福米型は1965年のEF64との置き換えで首都圏に転属。2両が上越に転用されたほかは回生ブレーキと水タンクを撤去しEF15に復元されたが、廃車期まで耐寒装備の名残が強く目立つ外観で有った。

上越型は晩年までEF58などとの重連運用がみられたが、1980年にEF64 1000と交代で廃車となった。

保存機

現在上越型の28号機が屋根付きの場所で保存されているが、適切な管理がなされておらず荒廃が進んでしまっている。

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