CV:津村まこと
概要
ラチェット&クランクのメイン主人公の一人。銀河の中でもレアな種族である「ロンバックス」の少年。彼の種族である「ロンバックス」は4年に一度歳を取り、『1』時点ではロンバックス年齢で12歳。
元々はズガガ銀河の惑星ベルディンで一人暮らしをしていたが、『2』、『3』冒頭ではガガガ銀河の惑星エンダコーに、『4』冒頭ではフェニックス号に、『FUTURE』ではズガガ銀河の惑星ケルバンに住んでいる模様。
作中では何人かの女性キャラクターといい関係になっていたりする…のだが、如何せんどれも上手くいったような描写はない。
容姿
猫や狐に似たような姿をしており、手の指は5本、足の指は3本ある。尻尾があり、その先端には毛玉がついている。『1』では上半身は裸で下にはズボンを履いている。『2』以降はアーマーを着用するようになった(但し『4th』では尻尾もアーマーに隠れてしまっているが…)。
また、海外版との違いとして日本版では眉毛が黒く太いのが特徴(但し『1』及び『オールフォーワン』以降は海外版と同様に茶眉で細い)。
性格・特徴
一人称は「オイラ」(漫画版では「オレ」になっている)。
活発で正義感が強い。時々お調子者の一面を覗かせることも。『1』ではクランクと度々意見が衝突し、棘のある発言もしていたが、『2』以降は少し丸くなっている。
『INTO THE NEXUS』では(作中の雰囲気もあるのか)達観したような性格になっており、大人っぽさが増している。
メカの技術に関しては独学ながらもかなりのもので、『1』では自力で宇宙船を開発し、飛行直前まで漕ぎつける、壊れたドリルを一目見ただけで修理する、『2』では(ブラーグ語の説明書を読み)クランクにレビテーターを取り付ける、『3』では重力ワープドライブ(銀河間を一瞬で移動する)の開発に成功している。
作中の武器「ガラメカ」や工具のオムレンチの扱いにも長けている。
反面、カメラの前で喋ることや演技は苦手なようで、『1』では惑星カレボⅢのホバーボードレース優勝後のCM制作を兼ねたインタビューでしどろもどろになっていたり、『3』では作中で有名なドラマ「マル秘エージェント・クランク」の撮影で何度もNGを出し、役をクビになってしまうほど。
来歴
一部ネタバレを含みます
ラチェット&クランク
ズガガ銀河の惑星「ベルディン」で一人暮らしをしていたラチェット。彼は銀河中で有名なヒーロー、「キャプテン・クォーク」に憧れており、クォークのように宇宙を冒険し有名になる夢を叶えるべく宇宙船を開発していたが、起動に必要な解除キーがなく途方に暮れていた。
ある日、ベルディンに一機の宇宙船が墜落。その近くにいたロボットを連れ帰り、ビッグバッドボスの野望を止めるべくクォークに会うことを条件に宇宙船を起動してもらう。その中でロボットに「クランク」と名付けるラチェット。
そして2人はクォークと会うものの、そのクォークはビッグバッドボスの手下だった。そのことにショックを受けたラチェットは自暴自棄になり冒険を止めようとするが、クランクの叱咤と励ましを受け冒険を続けていく。そして故郷ベルディンがビッグバッドボスにより破壊されそうなことを知り、その野望を止めるべく最後の戦いを挑む。最終的にボスを倒し、故郷の他銀河も救い、ヒーローとして有名になった。
ラチェット&クランク2
前作の冒険から一年が経ち、すっかり活躍が忘れ去られたラチェットだったが、ある日出演していた「あのヒーローは今!?」を見ていたガガガ銀河に拠点を持つ「メガコープ」の代表・フィジージェット氏からコマンドーとして雇われ、「プロトペット奪還」の任務を受ける。しかし任務には成功したものの、プロトペットに明らかな欠陥があるということを盗んだ張本人であるアンジェラの口から聞かされる。既に一部の惑星にはプロトペットが輸出されてしまい混乱に陥るものの、これはフィジージェットに変装していたクォークの仕業だった。プロトペットのDNAの問題を解決したラチェットは再び銀河を救った。
ラチェット&クランク3
ガガガ銀河の冒険から一年が経った。「マル秘エージェント・クランク」で一躍有名になった相棒のクランクとは違い、ラチェットの方は相変わらず暇で活躍の幅を広げるクランクに嫉妬していた。
ある日、何気なくテレビを見ていると自分の故郷・ズガガ銀河の惑星ベルディンがエイリアン種族「ティラノイド」に攻撃を受けているとの情報が。すぐに戻るとなし崩し的にガラクチックレンジャーの隊長にされ、銀河大統領から今回の首謀者・ドクターネファリウスに唯一対抗できるとしてクォークの捜索を命じられる。しかしクォークは途中で恐れをなしアジトへと逃げ帰っていた。その最中、銀河をロボット化しようとするネファリウスが次に狙いを定めていたのはまたしてもラチェットの故郷、ベルディン。その野望を喰い止めるべく、レンジャー隊と共に戦い「バイオブリタレーター」を破壊したラチェットは三度銀河を救った。
ラチェット&クランク4th
これまで三度銀河を救ったラチェットだったが、それに目をつけられたことで銀河の外れの無法地帯「シャドーセクター」に連れ去られてしまう。そこではヒーロー同士の殺し合いを放映する番組「ドレッドゾーン」と、その番組で金を巻き上げようとするヴォックスの姿があった。トーナメントを順調に勝ち上がる中、仲間のアルが撃たれてしまう悲劇が起き、改めてこの番組を潰すことを決意。エース・ハードライトとの死闘も制し、いよいよコントロールルームに乗り込んだ先、狂乱したヴォックスとの決戦。無事にヴォックスを下したラチェットはドレッドゾーンからの脱出を果たし、他の囚われていたヒーロー達も救出した。
ラチェット&クランク5
再びズガガ銀河へ戻り、休暇として惑星ポクタルでバカンスをしていたラチェット。そこにルナと名乗る女の子が現れ、ヒーローとしての写真を撮りたいと言うが途中で連れ去られてしまう。その後ルナと再会するものの、突如罠にかけられてしまう。ルナはラチェットのクローンを作るべく、テクノマイトによって開発されたロボットでラチェットを誘き出す役を担っていた。ルナを倒した後、クローン工場の最奥部で今回の首謀者・オットー皇帝を発見し戦闘。無事に勝利する。
クランク&ラチェット
何者かに罠をかけられ、ボルテア美術館の奥に眠る芸術品「無限の瞳」(アイ・オブ・インフィニティ)を強奪しようとした犯人として逮捕され刑務所に送られたラチェット。そこにはこれまでに倒したサッグ商会の残党、ティラノイド、アメーバなども収監されていた。クランクの事件解決を待つ中、刑務所の中で生き延びるべく戦う。その後、真犯人をクランクが倒したことで事件は無事に解決し、ラチェットはお礼に掃除機をプレゼントした。
ラチェット&クランクFUTURE
ズガガ銀河の惑星ケルヴァンで過ごしていたラチェットだったが、ある日クラグマイツ族の帝王タキオンから命を狙われることになる。その場にあった宇宙船で逃げ切るが、墜落したのは遠く離れたポララ銀河の惑星。ポララ銀河を巡るうち、ラチェットは自分の種族「ロンバックス」と、タキオンの種族「クラグマイツ」との浅からぬ因縁、そして消えた仲間が残した「ロンバックスの謎」と言われるものがあることを知る。その旅の末にタキオンと対決し、一度は異次元にさらわれるもタキオンを倒し元の世界へ戻る。しかし、休息を得ていた中でクランクは謎の生命体のゾニーに連れ去られてしまった。
ラチェット&クランクFUTURE外伝
前作FUTUREのラストで連れ去られたクランクを探すべく、タルウィンと共に惑星メルデグロに向かったラチェット。しかし手がかりを知るとされる海賊ダークウォーターは既に故人。その中で元々ダークウォーターとの関係があったラスティ・ピートについて行くがそれは罠であり、前作で倒した海賊スラッグの復活に利用されていただけであった。ダークウォーターの魂と融合し復活したスラッグを倒し、銀河全体を探せる「オブシディアン・アイ」を動かす動力になる「フルクラム・スター」を入手したラチェットは早速クランクの居る場所を探す。クランクはゾニーと共に居たものの様子がおかしくなってしまっており、更にそこには『3』で戦ったネファリウスの姿も映されていたのだった…。
ラチェット&クランクFUTURE2
前作FUTURE外伝のラストでクランクの行方を掴んだラチェットはクォークと共にポララ銀河のブリーガス星系を旅していた。しかしそれ以上のクランクの手掛かりは見つからず、更にブリーガス星系はネファリウスの手により時間異常というトラブルに見舞われていた。
その最中、ネファリウスと敵対している人物がいると聞き惑星トレンⅣへ。そこに居たのはラチェットと同じ種族「ロンバックス」のもう一人の生き残りにしてラチェットの父親とも親友同士であったアジマス将軍(アリスター・アジマス)だった。アジマスの手助けを得て遂にクランクが銀河の時間を司る場所「グレートクロック」に居ることと、ネファリウスがクロックを悪用しようとしていること、同時にアジマスが過去の失敗に囚われ続けていることも知る。
その後またも誘拐されたクランクを惑星バピーディアで救出し無事に再会。その後ネファリウスの野望を止めるべくクォークと共に宇宙ステーションに乗り込み、一度はトラブルがあったものの遂にネファリウスを倒す。ステーションの爆発に巻き込まれる寸での所をアジマスに救われ、グレートクロックへ。しかしアジマスは仲間のロンバックスを救い、過去を変えたいという妄執からラチェットを攻撃してしまう。一時は銀河全体の滅亡の危機に陥るがアジマスが命を懸けて止めたことで免れる。一件が片付いた後、ラチェットはクランクと別れ一人でロンバックスを探す旅に出ようとするが、そこにクランクが合流し仲間が見つかるまで2人で旅を続けることになるのだった。
ラチェット&クランク オールフォーワン
これまで何度も世界を救ってきたラチェットとクランクだったが、そのヒーロー稼業に疲れそろそろ引退を考えていた。しかしその最中、またも復活したネファリウスの襲撃を受ける。ネファリウスが仕向けたジーグルートを倒すが、その時謎の軍団が押し寄せ、クォーク、ネファリウス共々未知の惑星マグナスへ拉致されてしまう。4人でマグナスからの脱出を目指すべく各地を冒険。そして今回の騒動のきっかけであるニーボの元へ辿り着く。しかしそこにミスターディンクルズが現れ戦闘になる。戦闘の中でディンクルズはグリベルノックスを呼び出していた。ディンクルズが倒された後、彼の身体から異形の生命体が抜け出し、グリベルノックスへ憑依。ニーボ、ドクタークロイドの協力もあり、グリベルノックスと異形の生命体を倒すことに成功する。全てのことが解決した後、ラチェットとクランクは何だかんだでヒーローを続けていくことを決めるのだった。
ラチェット&クランク 銀河戦隊Qフォース
大統領選挙で落選し傷心中のクォークと共に戦艦フェニックス号Ⅱに居たラチェットとクランク。そこに突然現れたのはクォークの狂信的なファンであるザーゴ。彼がセクター中の防衛システムをシャットアウトしたせいでセクターは混乱状態に陥り、3人はセクターの防衛に奔走することになる。セクター内の防衛システムの復旧と天候異常のトラブルを解決しザーゴとの決戦をし無事に勝利する。
ラチェット&クランク INTO THE NEXUS
凶悪で宇宙魔女と称されるヴェンドラ・プローグをヴァルタックス刑務所へと移送するべくネブロックス・セブン護送艦内に居たラチェットとクランク。しかしそこにサッグ商会を用心棒として雇い、ヴェンドラの弟であるネフティンに目を付けられ、結果としてヴェンドラは逃亡し、ネブロックス・セブン護送艦は爆破。ラチェットとクランクは寸での所で逃げ延びるも、これまで一緒に戦ったクロックとゼファーを喪うという悲劇に見舞われてしまう。ヴェンドラとネフティンを倒し、クロックとゼファーの敵討ちを決める2人。そして惑星サイロックスにてネフティンと再会し戦闘。しかしその直後、ヴェンドラが「友達」として解放しようとしていたミスターアイに誘拐されるという件が起き、同時に街に溢れ返るネザー達。ネザーを元居た次元に返すにはヴェンドラの力が必要と知ったラチェットとクランクはネフティンと共同戦線を張る。最終的にミスターアイを倒し、改心したネフティンはヴェンドラと共に自首する。
全てが終わり、休息を得る2人。仲間を探すことを諦められなかったラチェットだが、次元を操作するディメンジョネイターが壊れるや否や乾いた笑いを上げるのだった…。
ラチェット&クランク THE GAME
※本作は『1』のリブートのため、共通部分もあるが一部変更点も見受けられる。
ズガガ銀河の惑星「ベルディン」でグリムと共に過ごしていたラチェット。彼は平和を守るヒーロー「ガラクチックレンジャー隊」に憧れており、入隊を目指していた。その中でガラクチックレンジャー隊の選抜試験がベルディンで行われることを知り早速会場へ向かうラチェット。試験には合格するも数々の不正があったことが発覚し取り消されてしまう。
傷心中の最中、ベルディンに一機の宇宙船が墜落。その近くにいたロボットを連れ帰り、ビッグバッドボスの野望を止めるべくガラクチックレンジャー隊に会うことを条件に宇宙船を起動してもらう。その中でロボットに「クランク」と名付けるラチェット。
その後、惑星ケルバンでピンチになっていたガラクチックレンジャー隊を空から支援したことで入隊することになったラチェット。新入りでありながらも数々のミッションをこなしていくが、それは知らぬうちに隊長のクォークに嫉妬と焦りの思いを抱かせていた。
その最中、デ・プラネタイザーの始動運転が終わりいよいよ惑星が破壊されようとしていたのだが、クォークが行方不明になってしまう。隊長を欠いた状態の中、単身でデ・プラネタイザーの起動を止めるべく突入したラチェットだがビッグバッドボスに捕まり、結果としてノバリスが滅んでしまう。その責任を取ることになったラチェットはレンジャー隊を一度は脱退するもクランクの励ましを受け復帰。レンジャーを裏切り敵についたクォーク、今回の騒動の元凶になっていたネファリウスを倒し、銀河を救ったヒーローになった。