中に誰もいませんよ
なかにだれもいませんよ
やっぱり、嘘だったんじゃないですか…。
概要
文字通り、中に誰もいなかったことである。
以下ネタバレ
アニメ版『School Days』最終話(12話)において、桂言葉が西園寺世界に対して発したセリフ。
詳しい経緯は本編を参照していただくとして、最終話を簡単にまとめると以下の流れで発せられたもの。
- 伊藤誠(主人公)は世界からの後押しを受け密かに想いを寄せていた言葉と付き合っていた。しかし、誠は言葉と世界とで二股(さらに、複数の女子生徒とも浮気)をかけており、世界は誠の気持ちが言葉に向いていることを悟り悲しんでいた
- ある日、世界は同級生(言葉とは別)と誠が関係を持っていることを知り、親友の引っ越しもあって引きこもり状態になってしまう。そして、強い吐き気を覚えた世界は誠に「妊娠したかも」と告げる
↑11話までのあらすじ
↓12話のあらすじ
- 世界から妊娠したと言われても、結局は言葉を選んだ誠。誠の冷たい態度に怒った世界は、誠を包丁で殺害してしまう
- 誠を殺害したあと、世界は言葉から呼び出される。言葉の元に向かう世界。そして、言葉は「妊娠したというのは誠の気を引く嘘だったのではないか?」と世界に問いかける。
- 世界は「私だって誠の恋人になりたかった!」「何で…(自分ではなく言葉を選んだのか?)」など、半ば妊娠が嘘であることを認めるような発言をする。それを聞き、言葉は「誠くんならそこにいますよ、聞いてみたら」と持参したバッグを指さした
- バッグに入っていたのはなんと体から切断された誠の頭部であった。思わず口元を押さえる世界。言葉は世界にナタを持って詰め寄る。「西園寺さんの言っていること、本当かどうか、確かめさせてください」
- 世界はポケットから包丁を出して応戦しようとするが、間一髪のところで言葉が間合いを詰め世界を殺害する
- 言葉は息耐えた世界の腹を引き裂く。そして、傷口を覗き込みひとこと呟く
「やっぱり…嘘だったんじゃないですか。…中に誰も、いませんよ」
この後はおなじみNice boat.である。
ちなみに、世界は実際には妊娠していたわけではなく想像妊娠、あるいは虚言であると推測される。根拠としては言葉が「なぜ(妊娠を疑いながら)病院にいかなかったのか?」と聞いていることや、そもそも「吐き気がしただけ」で妊娠したと思うのは不自然(月経が来ない、妊娠検査薬を利用したなど他に妊娠を疑うような描写がない)であることなどが挙げられる。
しかし、言葉が世界の腹の中を覗き込むシーンでは、「内側から誰かが言葉を見ている」ような構図であるため、「実際には中に胎児がおり、胎児が言葉を見ている」とも受け取れる。