轟出
とどいずまたはとどでく
原作やアニメにおける轟出を匂わせる描写*
※原作やアニメ、小説のネタバレに注意してください |
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アニメ・原作における描写
ヒロアカアニメでは原作にはなかったオリジナル描写がいくつか描かれている。
No.31「全てを持って生まれた男の子」
騎馬戦直後、昼食も食べずに一方的に緑谷に自分の過去を語りだす轟。
だがそんな轟の過去はとても悲しいものであった…父親、母親、そして個性に囚われた轟を見て緑谷は何を思ったのだろうか…
ここでのポイントは会話という会話はまだ1度しかしたことがないのに、というところだ。なぜ緑谷には聞いてもいないのに辛い過去を簡単に話し出したのだろうか。
No.32「笑え!ナンセンス回のプリンス」
体育祭はいよいよ最終種目の一対一ガチバトル。
トーナメント形式であり轟と緑谷は2回戦で当たることに。
表を見た緑谷→「僕が勝って轟くんも勝ったらもう…」
そして安定の轟→「来いよ緑谷この手で倒してやる」
No.34「勝ち負け」
1回戦の相手に勝利した緑谷。
その後にアニメにおいて
「緑谷が勝ったか。」という轟の台詞が追加されている。
しっかりチェックしている…スタッフ様ありがとうございます。
試合前に酷く嫌悪する父親に会った轟は対戦相手の瀬呂に氷の個性を最大威力でぶつける。
大事なのはその後。氷を自身の熱の個性で溶かす轟の背中を見た緑谷の言葉
「僕にはひどく悲しく見えた」
轟だけじゃない、緑谷も轟を意識しているのが明確である
No.39「轟焦凍:オリジン」
この頃の轟はまだ心を閉ざしており、緑谷に対してあまりいいとは言えない態度で接している。
緑谷VS轟編では二人が個性をぶつけ戦い、勝った側が準決勝戦進出となる。
父親の個性を使わずに一番になって父親を完全否定すると言う轟に、緑谷は
「君の!力じゃないか!!」
ここから全てが始まった。
轟が絶対に使わないと言っていた炎の個性を使わせた緑谷に、オールマイトも
「緑谷少年、まさか轟少年を救おうと…!?」
と緑谷の行動や言動の意味に気付いた。
元無個性だった緑谷だからこそ言葉に重みを感じる。
しかも轟に個性を使わせただけでなく、彼自身が忘れていた母親との思い出も思い出させた。
緑谷の自己犠牲の精神は轟の凍った心を溶かしたのであった。
しかし結果として緑谷は轟との戦いに敗れ(正確にはミッドナイトの個性により)、右手に一生残る傷を残すことになる。
因みにオリジンまで轟の目には光が描かれていなかったのだが、緑谷との戦い後目に光が入っている、轟の心に変化が現れたかのような細かい変化が描かれている。
No.43「轟VS爆豪」
決勝戦で轟が炎の個性を使うことを迷っている際、観戦していた緑谷は
「負けるな!頑張れ!!!!」と応援を送った直後轟は炎を発動。
そしてこのシーン、アニメでは
「轟くん!負けるな!頑張れ!!!!」「緑谷…!!」
と互いに呼びかけあうシーンが追加された。
No.44「休め振替休日」
体育祭を経て轟は久しく会っていなかった母親に会うことを決意した。
「たくさん話をしないと たとえ望まれてなくたって救け出す」「それが俺のスタートラインだとそう思ったからだ」
一方緑谷は自宅にて母親と体育祭を振り返る。
「誰もい心配することのない僕なりのやり方が要る」「それが〈僕が来た〉って言えるようになるスタートラインだ!」
体育祭での戦いを経てふたりはそれぞれのスタートラインへと踏み出したのであった。
No.52「ヒーロー殺しステインVS雄英生徒」
「遅くなっちまっただろ」
と言いながら登場。緑谷から送られてきた位置情報だけで、意味を理解し駆け付けた。
割と久々に登場したというのにこの男は一瞬で持っていく。
No.53「轟から飯田へ」
因みに轟が緑谷からのメールを見てから、その意味に気づいて駆け出すまでの時間約2秒。
それから助けに走って、緑谷達のもとに到着するまでの(TV)時間が約2分。
驚異的な早さである。それで「遅くなっちまっただろ」と言っているのだから轟にとっての遅くない時間はどれくらいなのか。
「意味もなく、そういうことはやらないからな。お前は」と緑谷のことを知ってる位には連絡をとり合っていることが伺える。
それにしても体育祭編から急速に仲が良くなってはないだろうか。
そしてヒーロー殺しにやられてしまったプロヒーローネイティブさん、クラスメイトの飯田くんがいる状況での2人の共闘が始まるのだがその時放った轟の一言。
「二人で守るぞ」
二人で、と強調しすぎではないだろうか。この人共闘に浮かれる気持ちが抑えきれていない。
そしてお互い「轟くん!」「緑谷!」と名前を呼びすぎである。
兄がヒーロー殺しに襲われ何も見えなくなってしまっていた飯田くんとオリジン前の自分を重ね合わせ轟は飯田にこんな一言を送る。
「なりてえもんちゃんと見ろ!!」
体育祭での緑谷の想いが轟に届き、それが今度は飯田へと。なんて美しいバトンなのだろうか…
そしてこの場面で緑谷の「君の力じゃないか!!」というたった一言が轟にどれだけ響いたのかを私達に再確認させてくれた。ありがとう先生。
No.55「決着!?」
轟と共に保須市に来ていたエンデヴァーの場面へ移り変わる。
その時に緑谷から連絡が来た時の轟が描かれているのだが
①緑谷から連絡が来た瞬間父の言葉をシャットアウト。
②職場体験中にも関わらず秒で方向転換し緑谷の元へ駆け出す。
③友だちがピンチかもしれねえおそらく今まで友達という友達がいなかったであろう轟。友達できてよかったね…(ほっこり)
アニメでは惜しくもカットされたが原作では、緑谷が脳無に攫われた時誰よりも早く動き助けようと個性を発動する轟がみられる。
が、安心してほしい。アニメでよくよく見ると攫われた瞬間、画面に緑谷轟グラントリノ飯田が出てくるのだが、緑谷本人の次に轟が表示される。つまり轟が一番早く反応したということ…流石抜かりない。
No.56「決着」
ヒーロー殺しから一夜明け、場面は保須総合病院。
「寝られたか、緑谷」
「ううん、あんまり…」
「だろうな…俺もだ」
「冷静に考えると…すごいことをしちゃったね」
「そうだな…」
その後飯田の腕に深い傷が残ることを聞いた緑谷がは飯田に「一緒に強くなろうね」と右手を前に出すのだが、緑谷の傷が残っている右手に気付き、轟は「すまねぇ…」と一言。随分責任を感じているようだ。
No.68「エンカウンター」
期末試験も明け、A組みんなで買い物に行くことに。その際
「轟くんも行かない?」「休日は見舞いだ」
とサラっと会話を交わしている。あまりにも自然すぎてこれはごく日常的な会話でいつも遊びに行ったりしているのだろうか…と勘繰ってしまう
No.73「グッドイブニング」
林間合宿先で出会った、超人社会を嫌う洸汰くんのことで悩んでいる緑谷にそっと声を掛ける轟。見事な天然っぷりをかましながらも的確なアドバイスをする。
2人は厚く固い信頼関係に結ばれている、ということがよくわかるシーンである。
No.112「何をしてんだよ」
仮免最終試験にて、エンデヴァーを嫌う夜嵐に過去を刺激され我を忘れる轟。
救助演習にも関わらず衝突しピンチを招く二人の前に、緑谷が飛び出す。
「何をしてんだよ!」
その叫びに正気に返り過去の負債を痛感する轟の姿に、
体育祭での出来事が如何に彼を変えたのか、実感する一場面である。
No.137「阻止せよ!!」
オールマイトの未来、そしてインターンでの事件。誰にも話せない2つの悩みと不安を抱え込み、
緑谷の心はギリギリの均衡を保っていた。
「食わねえのか?」
「インターン入ってから浮かねえ顔が続いている」
父しか見えていなかった彼が、周りの機微に気付けるようになった成長と
そのきっかけが体育祭の緑谷との戦いであること、
そして何より誰よりも先に緑谷の様子に気付き声をかけた轟の姿に、
轟出のこれまでの日々が鮮やかに脳裏に駆け巡るのである。
轟出のレコードを振り返させるワンシーンに、心に過るのはこの一言である。
「先生、ありがとな。」
その後飯田に心配され涙を流す緑谷に、好物であるソバを半玉を分け与える姿もまた微笑ましい。
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舞台はある日のヒーロー実習。他校と合同で実習を行うようだ。
その際森の中に謎のガスが蔓延する。
逃げる緑谷チームと轟チームが合流。
その際ガスを浴びた生徒たちが現れるのだが、ガスは他校の生徒の個性によるもので浴びたものはゾンビ化してしまう事態に。
一時洞窟に避難することになるのだがなんとここで2人の共闘が見られるのだ。
「轟くん!炎を出す準備をお願い!」
「強行突破か」
「うん!」
「行くぞ緑谷!」
ここでの2人の様子から、お互いかなり信頼のおける相棒的存在であることが窺える。
小説での描写
1巻
・お母さんのお見舞いに行くシーンで轟はお母さんに緑谷を紹介していた。
それもすごく詳しく。
2巻
・カラーページでは隣同士。
・行きのバスでは途中で座席を移動し緑谷の隣へ。緑谷から出されたクイズに真剣に解こうとしていた。
・夜、枕投げをしている際、(気付かない)緑谷に向けて投げられた枕を轟が庇うようにキャッチするシーンがある。
・寝るときの布団の位置も隣同士。
ラジオにおいて
ヒロアカラジオ第30回、轟出クラスタには是非聞いていただきたい。軽く轟出回である。
「轟は緑谷のこと大好き」「緑谷で動いちゃってる」発言や轟と緑谷と上鳴のミニドラマも聞ける。