格闘ゲームではない、KOF96から97の間に京を中心に取り巻く者たちの物語。
時系列は、漫画版は『95』の終盤から『96』の開催前、ゲーム版は『97』の大会開催する一ヶ月前となっている。
漫画版
講談社の『覇王マガジン』の創刊1996年5月号より、夏元雅人氏により連載された漫画。
物語は『95』の終盤でオロチの力にのまれたルガールの壮絶な死によって大会は幕を閉じた。
二度にわたるKOFを優勝した京は日本に戻り、退屈な日常生活を送る筈だったが・・・八神家やオロチ一族の過去の因縁が京の周りを取り巻く始まりに過ぎなかった。
しかし、1997年5月号をもって『覇王マガジン』が休刊となったため、物語は未完のまま終わってしまった・・・が、暫くしてコミックボンボンの増刊号にて最終回が掲載された。
また、ゲーム版のうち京の従妹である蒼司絡みの一部の物語が読み切りとして連載された。
※KOF京の単行本は全3巻発売されているが、コミックボンボンに掲載されたゲーム版の読み切り漫画は未単行本化となっている。
ゲーム版
いわゆるADV形式のゲームではあるのだが、KOFらしく戦闘もあり戦術も要求される。
またこの作品ではメインシナリオを攻略していきながら、各キャラクターのサブシナリオをこなしていくことで好感度を上げてKOF本選に向けて京のチームメイトを勧誘する事も目的のひとつ。
原作通りに日本チームの面子を揃えるもよし、KOF97にいなかった選手を揃えていくもよし。
キャラクターデザインは夏元雅人氏のイラストをベースにしており、作中のイラストとドット絵も夏元によるものをベースにしている。
ちなみにシナリオは漫画版の翌年を描いた新規ストーリーとなり、オリジナルキャラクターが複数登場する。
また、ゲーム本編と展開が異なりニューフェイスチームが既にオロチ一族として表立った行動しているなど、原作とは異なる箇所がいくつかある。
庵アプローチ
ゲーム作中では、庵はキャラの好感度の下げや京に直接勝負を挑むという妨害キャラクターとして立ち位置となっている。
シナリオモードでマップ移動する際にランダムで庵の姿や月のシンボルがカットインされ他のキャラが庵に接触すると好感度が下がるが、月のマークが出ている状態でキャラの元へすぐ駆けつけると庵との勝負になる。勝負に勝つと好感度が上昇し、負けると下降するという。
ただし、距離が遠い、シナリオの都合で遭遇できないキャラの場合は間に合わない。
エンディング分岐
ちなみに特定の選手と仲良くなりチームメイトになる約束を取りつけると、「十種の神宝(とくさのかんだから)」ルートに入りオロチを完全に封印してしまえるエンディングになる(ベストエンディングではなく、分岐もしない)。その他うっかり大会途中で敗退してもエンディングになるので、最後まで見たいならチームメイト選びや相手の対策はきちんとしておくこと。
そのメンバーはすべて既存のキャラクターである。
テリー、アンディ、リョウ、ロバート、舞、キング、紅丸、大門、アテナ、拳崇の10名。
それ以外のキャラと組むとノーマルエンドとなる。