追放魔術教官の後宮ハーレム生活
ついほうまじゅつきょうかんのこうきゅうはーれむせいかつ
概要
作者の琴平稜氏がデビューして五作目となる本作は「異世界に転生した主人公が、ワケありの後宮に追いやられるも、そこで出会った少女たちとともに成長し、いつしか世界最強へ」といったストーリーとなっている。
タイトルにも書かれてある通り「追放もの」と「ハーレム」に加え、「異世界転生」「ドレス×戦闘」「可憐で果敢な少女部隊」と作者の『スキ!』を詰め込んだものとなっている。
あと、寝取られは一切ない。
あらすじ
異世界に転移したカヅノロクだが、“掃き溜め”と呼ばれる後宮に追放されてしまう。
彼は、後宮で暮らす姫達と出会い、交流を育んでいく。さらにはハズレスキルと思われた『魔力錬成』も実は魔術の根底を覆す最強のスキルであった。
その力でロクは魔術教官となり、姫達の魔術の才能を開花させる。その結果、“掃き溜め”と呼ばれていた後宮は大陸最強の“後宮部隊”へと成長していく。
一方、ロクを追放した勇者と王女は一切活躍できず、やがては落ちぶれていくのであった。
登場人物
後宮
- カヅノロク(鹿角勒)
異世界に召喚された平凡な青年。
魔力回路を目視、調整できるスキル『魔力錬成』を持つが、そのスキルが原因で後宮に追放されてしまう。魔術教官として姫たちの魔力を操作し、後宮を成長させていく。
- リーズロッテ・ベイフォルン
ロクを最初に後宮に出迎えた貴族の娘。
ある理由により魔術が使えなかったが、ロクにより再び使えるようになった。
- ティティ・コルト
南の諸島出身の少女。
大所帯の隊商で育ち、その生活を経て東洋の服や小物を好んで身につけている。
- マノン・レイラーク
後宮の姫達を纏める公爵令嬢。
策略家としての一面を持ち、ある理由で後宮に乗り込んだリュウキを追い返した。
- サーニャ
西方の騎馬の民出身の少女。
体術に優れ、馬をはじめとする動物との相性が良い。
- フェリス
高名な家の出身である少女。
病弱であるが故に魔術が使えないばかりか、魔術講座も長らく欠席している。
その他
- カタギリ リュウキ(片桐龍騎)
ロクと共に異世界召喚された大学生。
強大なスキルを授かった事で勇者として持ち上げられ、ロクを罵倒したばかりか、彼の追放に加担する。しかし、実績を挙げることができず、次第に落ちぶれていく。
書籍版では元いた世界でも上手くいかなかった事と、それによる焦燥感が強調されている。
- ディアナ・スレアベル
ロクやリュウキを召喚した第一王女。
『魔力錬成』を授かったロクを役立たずとして追放するが、彼女も結果的に落ちぶれていく。
用語
- 後宮
勇者に仕える神姫達が詰める宮殿。
半年前に召喚された先代勇者が後宮から出て行った為、国からは「おさがりの掃き溜め」と揶揄される事に。使命を果たせないまま解体されると思われた矢先に、ロクのスキルによって神姫達の才能が開花していく。