概要
第14話「怒れ!眠れる巨人スパルタン」に登場した機械獣。
モヒカン姿の古代戦士のような姿をした人型機械獣で、ドクターヘルによりローマの剣闘士とマサイ族の戦士の魂を吹き込まれており、自らの意志を有する。
古代ローマの剣闘士が用いるような、トライデントを武器として使用。このトライデントは、超合金Zですら刺し貫く事が可能。また、投擲するのみならず、振り回して暴風を起こす事も可能。
左手の手首は指が無く、大型の楯を直接装着している。楯はマジンガーZの武器を全て防御するほどの硬度を有する。防御するのみならず、楯自体を叩き付けての攻撃も行う。
うまく戦わせれば、マジンガーZですら凌駕できるほどの能力を有していたが、自身は争いを好まず、ドクターヘルからも早々に役立たずと見限られていた。そのために爆弾を仕掛けられており、それが爆発して自滅する形で破壊された。
全高18m、重量200t。
劇中の活躍
ドクターヘルにより製造されたが、戦いを好まず、自衛でしか戦闘を行わなかった。そのために、マジンガーZに襲わせて自衛のために戦わせようと考え、出撃させる。
やがて、シローの誕生日パーティ中の甲児は、マジンガーZで出現したスパルタンK5の元へと向かうが、スパルタンは戦うどころか昼寝をしていた。甲児もそんなスパルタン相手に談笑し帰還。
恥をかいたドクターヘルは、あしゅらにスパルタンの爆破を命じ、あしゅらは鉄仮面たちにスパルタンに爆弾を仕掛けさせる。
シローとボスはスパルタンの事を聞き、その元へと向かってラジオで音楽をかけ、太鼓をたたき踊る。が、その音色がスパルタンの戦士の闘争本能を覚醒させてしまった。
スパルタンの処遇を考えていた甲児とさやかは出撃するが、スパルタンの攻撃の前にアフロダイAは敗退。マジンガーZも、ロケットパンチを槍で貫かれ、ミサイルパンチやブレストファイヤーを楯で防がれる。
倒れ込んだマジンガーZに掴みかかるスパルタンだが、その時に仕掛けていた爆弾が爆発。そのまま砕け散るのだった。
原案デザイン
永井豪本人が原案デザインを手掛ける。線を整理してほぼ決定稿となったが、楯を手にする左手首はラフスケッチゆえに、はっきりとは描かれていない(楯を手に持っているようにも見える)。決定稿では左手首には五指はないが、ラフスケッチの時点では普通に左手首にも五指があったのかもしれない。
関連項目
モーダイルス スパルタンと戦い、ほぼ一撃で倒された猛牛型の機械獣。しかしアルファベットと数字が無いため、機械獣と異なる単なる戦闘テスト用のロボットなのかもしれない。