ジェームズ・L(文豪ストレイドッグス)
じぇーむずえる
CV:徳本英一郎
概要
《組合》の上級秘書官。
フィッツジェラルドの異能開業許可証の所有に関する福沢諭吉との取引にルーシー・モード・モンゴメリと共に同行し、その商談金を持ち込んでいた。
常に冷静で従順な性格をしており、ヘリコプターの操縦技術をもつ。
本編では探偵社との取引失敗後、ポート・マフィアに刺客として送り込まれるも逆に惨殺される。
その上梶井基次郎にその死体を利用され体の中に大量の檸檬型爆弾を詰め込まれ、あろうことか組合の豪華客船に仕掛けられ同胞たるミッチェルやホーソーンを殺しかける…という散々な扱いである。
人物
変人集団的な側面もある組合の中では一番の常識人に見え、それゆえに苦労人でもある。コミックス5巻のカバー裏おまけ漫画では、組合メンバーには隙を与えないツッコミを披露している。
例を挙げると、
- ヘリに多くの人形を持ち込み「可愛いでしょう?」というモンゴメリに対し「話にならん」と呆れる
- フィッツジェラルドに彼女を咎めるよう申し出たものの、「こういった内装のヘリは新しい」とか「女性向けヘリコプターブランドの新設だ!」と言われて「駄目だこの人 金の事しか頭にない」と更に呆れる
- 自分を人形として扱うモンゴメリに対し、「私はぬいぐるみではない!」と怒鳴る。
- そんな彼らを見て「帰りたい・・・」と呟く
…とにかくストレスが溜まってそうな人である。
その一方で、フィッツジェラルドの「これ以上部下が死ぬことは許さん」という発言から、少なくとも彼からの信頼は厚かったようだ。
本名
本名や異能力が登場する前に死亡してしまったため、そのモチーフとなった文豪は未だ謎に包まれている。アニメのクレジットでは本記事のタイトルでもある「ジェームズ・L」と表示された。
現在考察されている名前は以下の通り。
- ジェームズ・ラッセル・ローウェル
「ジェームズ・L」のイニシャルに合致し、他の組合のメンバーと同じく北米の文豪であることから。
アメリカのロマン主義詩人。マーク・トウェインなどに影響を与え、奴隷解放や労働条件の向上、死刑の廃止や禁酒といった社会活動でも知られる真面目な人物。
代表作は『炉辺の旅』『批評のための寓話』『ビッグロー・ペーパーズ』など。
- ジェームズ・ジョイス
作中でモンゴメリが発言した「ジョイス」から。
アイルランドの作家で、フランツ・カフカやプルーストらと並び20世紀最大の小説家のひとりとされる。
代表作は『ユリシーズ』『ダブリン市民』『若き芸術家の肖像』など。
- ジェームズ・ハドリー・チェイス
「ジェームズ・L」の筆名を用いたことがあり、アメリカ英語で作品を著したことから。
イギリスの作家で、ハードボイルドな作品で有名。 代表作は『世界をおれのポケットに』『その男 凶暴につき』『危険なやつは片付けろ』など。