概要
普段は大人しく一見穏やかそうにみえる二人だが、その胸の内には常に燻り続ける破壊衝動を抱いており、一度リミッターが外れると尋常でない戦闘能力を誇るコンビゆえ、このタグが付けられる。
彼らのバトルスタイルは実に対照的。
持って生まれた先天的かつ天才的な膂力を我流で磨き上げた荒々しい静雄の戦い方に対し
書物に溺れそれらから学んだ結果、正確かつ流麗なまさに秀才的な戦い方をするのがヴァローナである。
静雄は自らを鍛える事に対して勤勉な彼女に尊敬の意を称えているが、ヴァローナからすれば自分より強い静雄が言うそれは皮肉としか思えないらしい。
二人の出会いは粟楠会の跡取り娘、粟楠茜の誘拐事件の最中であり、実際の誘拐犯と濡れ衣を被せられた追われ人としての邂逅だった。
その事実を知るのはヴァローナだけであり、静雄自身は誘拐犯の一味が彼女だった事を未だ知らずにいる。
逃走の際、静雄に対し言い知れぬ破壊衝動を起こしたヴァローナは思わず静雄に刃を突き立てるも失敗。
その後の常識を超えた追走劇にて、より深く静雄の存在はヴァローナの心に刻み付けられる事となる。
上記の事件より込み入った経緯を経て、ひょんな事から再会を果たした二人（静雄は初対面だと思っている）は、現在同じ職場の同僚として働いている。
上司である田中トムのボディガードとして二人の存在は頼もしい事この上ないが、静雄だけの時以上に取り立ての際の負傷者率が上がっており、トムの悩みの種がまた一つ増える事となっているようだ。
幼少期より得体の知れぬ「何もかもを壊したい」衝動を同じ様に持ちながら
それを欲望のままに自由に開放して生きていたのがヴァローナであり
抑えようとしながらも結果として抑えきれず、その度に苦悩をしていたのが静雄である。
血なまぐさい環境で育ち、強さでしか人の価値を計れなかったヴァローナは
静雄の力にそぐわぬ内面を垣間見る事により、本当の人間の強さとは何かを知ろうとする。
彼女にそのような複雑な想いを抱かれてるとは知らず、静雄は初めて後輩が出来た事を心から喜んでいるのだが・・。
