曖昧さ回避
『デュラララ!!』のヴァローナの概要
CV:M・A・O
白みを帯びたプラチナブロンドの髪と空色の瞳、均整の取れたしなやかな肢体を持つ。
年齢は二十歳前後で、顔立ちはどこか少女の幼さを残した息を呑むような美女。
イントネーションは完璧だが、言語のセレクトがおかしい機械の様な固い日本語を駆使する。
母国ロシアの闇社会でも幅を利かせている武器商人リンギーリン・ドグラニコフ率いる一大組織の重鎮ドラコンを父に持ち、母親とは幼い頃に死別。ドラコンの教育方針により大量の本のみを与えられ、親の愛情を受ける事は勿論友人を作る事すらせずに人として多感であるべき時期を本を眺めて過ごす。
膨大な書物を速読し、ありとあらゆる情報を頭に叩き込む彼女の際限ない知識欲は、正当防衛のために起こしてしまったとある殺人事件をきっかけに「人間の強さ」そのものを知る事にシフトする。
システマ熟練者である父への確執からそれ以外のありとあらゆる格闘術を身につけており、ナイフからライフルまで万能に使いこなすその卓越した技術でリンギーリン下でいくつもの敵対勢力を壊滅させた戦歴を持つ。
現在はより活動の幅を広める為、半ば勘当同然で父達の元を去りフリーランスの何でも屋として独立。
渡日先の池袋で人知を超えた人物達と多数拳を交えるが、その中でも一際異彩を放っていた平和島静雄に彼女は探し続けてきた本当の「人間の強さ」の答えに近しいものがある事を見出す。
静雄の事をより深く知り、そしてそれをいつの日か 壊す
それだけが今の彼女を生かす原動力になっている。
人を愛する事も愛される事も知らず、他人どころか自分の命さえどうでもいいと考えている。
彼女が求めているのはただ「人間の強さ」の証明のみであり、そうした生き方を寂しいとも孤独とも感じる事はない。
しかしそんな彼女の心情は静雄たちと一緒にいるうちに徐々に変化していく。依頼で静雄を殺害するために静雄に銃口を向けるが、彼女は最後まで静雄に向かって銃を撃つ事は出来なかった。
ヴァローナとはロシア語で「カラス」の意味であり、彼女の本名ではない。
賢くあるのに屍肉を欲する姿が似ているというリンギーリン大佐のジョークから生まれたコードネームである。
主に依頼を遂行するときなどは白とオレンジを基調としたライダースーツを着用している。原作イラストでは、前をほとんど開けている非常に露出度が高いものもある。アニメでは基本的に閉めているため露出は少ない。