槍使い(ゴブリンスレイヤー)
やりつかい
『俺は俺のために戦ってんだ。金だ平和だってのは、興味はないね』
『白兵戦の前に魔術戦だっつーのな。ったく、この脳筋どもめ』
概要
CV:松岡禎丞
『ゴブリンスレイヤー』の登場人物で、辺境の街を活動拠点とする冒険者の男性。
桃色の髪をした美丈夫で、鍛えられて引き締まった体に青い鎧を身にまとっている。
性格は陽気で闊達。少々軟派で荒っぽい言動をすることもあるが、面倒見が良く気さくな人柄ゆえかそこまで下品な印象を感じさせない。
階級はゴブリンスレイヤーと同じく在野最上級である第三位『銀等級』。
槍を持たせれば都の強者にも勝るとされる槍の名手で、“辺境最強”の異名を有しており、同じく銀等級である魔女と一党を組んでいる。
本職ではないが呪文を使う事もできる。回数は2回(成長したのか12巻では3回使用している)で耳飾りが発動体となっている。なお魔術(と読み書き)の師は相棒でもある魔女。
手にしている槍は魔法武器らしく、書籍4巻及びブランニュー・デイ1巻によると予備の武器も魔法の武器との事。
アニメ版ではゴブリンチャンピオンとのタイマン勝負に打ち勝っており、辺境最強が伊達ではないことを知らしめた。
冒険者ギルドの受付嬢に惚れており、アプローチを欠かさず行っているが、毎度のように躱されている。一方で魔女からの好意には一向に気付いていない。
ゴブリンスレイヤーについては、受付嬢の思い人という事もあってか、一方的な対抗意識を見せていたが、牧場の一件以降は憎まれ口を叩きながらも、良き知人関係を築いている。書籍6巻では雰囲気から彼が荒れている事を察して、飲みに誘う一幕もあった。
なお彼自身は、素顔のゴブリンスレイヤーと何度か会い、会話をしていた事に気付いていない。
更に勇者と面識はあるものの自分と同様に一介の冒険者としか認識していない。
漫画版イヤーワン4巻のおまけ小説では、とある農村で生まれ育った農家の子供であり、当時は『英雄になる』事を夢見ていたが、村の人々から馬鹿にされていた。
得意としている槍も、父や祖父が従軍した時に使用していた武具の中から、槍を携えた御伽噺の英雄を参考に選んだものである。立ち振舞いも、お伽噺を真似したものである。
受付嬢に惚れたのも、彼女が貴族の娘だと知り、憧れていたお伽噺になぞらえての事である。
一方で、お伽噺の英雄の立ち振舞いを真似たところで英雄になれない事は理解しており、それでも『やってみなくちゃわからない』と、空回りしては魔女に宥められつつ、そんな彼女に見栄を張りながら冒険をしてきた。
余談
AA版配役では、Fate/staynightのランサーが当てられている。
小説版以降のキャラデザインが元ネタと近い人物の一人だが、彼の場合は人物像もかなり近い。
また、英語版では「槍使い」について、どう見てもスピアーマン/spearman(槍・投槍使い)であるにもかかわらずランサー/Lancer(馬上槍使い)の訳が宛てられている。
ある意味では名訳と言って良いかもしれない。