アナーキー
あなーきー
無秩序であること、無政府状態であることや混沌とした状況。
曖昧さ回避
解説
「アナーキー(英語:anarchy、ドイツ語:Anarchie、ロシア語:анархия)」という言葉は、古典ギリシア語ἀναρχίαに由来し、それは否定の接頭辞ἀに、「支配」「指導者」「権威」ἀρχήを組み合わせたもの。
慣用的には、「アナーキー」は国家や制度的な力(の行使、Gewalt)の不在による社会的無秩序の状態、暴力の専横や無法状態に限定して用いられ、特にメディアの決まり文句では「カオスとアナーキー」などと使われる。しかし、そのような状態を差す本来の概念は、「アノミー」が相応しい。
この語は元は「指導者のないこと」を意味したが、1840年にピエール=ジョゼフ・プルードンはこの語を彼の論文「財産とは何か?(Qu'est-ce que la propriété ?)」の中で、新たな政治哲学に言及する際に使用した。アナーキズムは、人間の自主的な結びつきに基づく、国家のない社会を支持する考え方。
創作物では無秩序な世界をポストアポカリプスと呼ぶこともあるが、文明崩壊後でも秩序立った世界であることもあるため、無秩序な世界を指すのならこのアナーキーといったほうがふさわしい。