エンリコ・マクスウェル
えんりこまくすうぇる
エンリコ・マクスウェルとは、平野耕太による漫画『CROSS FIRE』及び『HELLSING』に登場する架空の人物。
概要
CV:速水奨
ヴァチカンの法王庁特務局第13課、通称『イスカリオテ』の機関長。教会での肩書は司教。
銀の長髪をオールバックにして後ろでまとめた細身の男。
傲岸不遜な性格でプライドが高く、普段は落ち着き慇懃無礼な口調で話しているが、一度キレると非常に口汚く荒っぽい口調になる。
レコンキスタ(再征服)の実施に伴い、大司教に昇格して第九次空中機動十字軍の総司令官の座に就き、ヘリに吊り上げられた硬化テクタイト複合強化ガラスに覆われたボックスの中に入ってロンドンへ向かう。しかし、権力を手にしたことで暴走し、ミレニアム大隊の吸血鬼もろともロンドン市民を無差別に虐殺し、本性むき出しのまま顔芸を披露したり一人記者会見を開いたりして、最終的にアンデルセンにより「神ではなく、神の力に仕えている」と見なされてしまう。
アーカードの拘束制御術式第零号解放により十字軍が壊滅し、自身を運んでいたヘリも撃墜されて地上へ落下。アーカードの亡者達に囲まれるが強化ガラスに守られて一瞬安堵するも、アンデルセンによって強化ガラスを破壊されて亡者達に引きずり出され無数の槍に串刺しにされて最期を遂げる。
ちなみに彼がこんな性格になったのは、妾の子として生まれ、親に捨てられてアンデルセン神父の孤児院で育った過去が理由である。
己を捨てた親を含め、自分を疎むすべてが憎かった故に上昇志向が強くなり、神すらも「従うべき主」ではなく「己にとって利用価値のある権力者」と認識してしまった。