概要
キャッチコピーは「次の週末に人類は滅亡だ。」「私がこの世界でする―最後の約束」。
綱渡り甚だしい経営事情で有名だったアボガドパワーズが制作期間約三ヶ月で製作したエロゲー。それ故にプレイ時間の短さがネックとなっているが、それが故に練り込まられたテキストも苦も無く読め、周回を容易にしている。
彩色、BGM等もシナリオの雰囲気に大きく貢献し、タイトル通りの終末観を見事に表現している。
ヒロインは全員眼鏡っ子であり、主要男性キャラクターも含め眼鏡着用率が高い。
本作自体はシナリオの秀逸性などから高い評価を得ているが、ブランド自体はその後、本作品を彷彿させるような災難に何度も襲われている。
ストーリー
ある日突然世界の終わりが告げられた
今まで人類が遭遇した事も無い災害がもうすぐやってくる、それから7週間で世界は団結したり混乱したり、色々な事が起きたが
「―次の週末に人類は滅亡だ。」
あと一週間で世界は滅亡を迎えてしまう…結局、あと一週間で何が出来る?
あまりにどうしようもない状況なので逆に、各国の政府機関も軍隊も、ただ崩壊するしかなかったのだ。
最初の混乱を乗り切ったのちにやってきたのは、諦めなのか、祈りなのか、お祭りなのか、逃避なのか、それが人の誇りなのか、ただ、どこか平穏な日常だった。
主人公や他の登場人物たちも例外ではなく、生徒が一割ほどになってしまった学校を舞台に何の意味も無くなった授業を受け、通学と帰宅を繰り返す日常を続けている。
それは目の前の危機に目を背けているだけの逃避に過ぎないのかもしれない、いずれ来る終末に向けて僕らは今日を過ごしていく。
「…しゅうまつ、あいてる?」
登場人物
関連
wiki『終末の過ごし方 -The world is drawing to an W/end-』ページ
移植
DVD版
2003年4月24日
OS :Windows98/98/Me/2K/XP
サウンド:PCM音源
発売価格:6800円(税別)
備考:「終末の過ごし方オフィシャルアートワークス復刻改訂版」付き
©2003 AbogadoPowers ©1999 ENTERBRAIN,INC.
MSX2版
2003年11月30日
サウンド:PSG音源
発売価格:4800円
© 終末の過ごし方 for MSX 制作委員会 2001, Licensed from AbogadoPowers, MGSDRV © Ain./Gigamix
『 元々が水彩タッチのゲームで、MSX2+の自然画モード(SCREEN10・11・12)と相性が良いのでは?というアイデアがあり、試しに実験をしてみたら思いのほかハッタリ度が高かったため、製品化を打診したら、なんとOKが出た、と。』という理由で『終末の過ごし方 for MSX 制作委員会』が発足され移植が実施された。
ディスクは計8枚組で1枚目がシステムディスクとなっており、それ以降のディスク1つにつき、1日という形でデータ構成されている(しかし、turboRで動作させた場合、処理の関係でディスク交換のタイミングが想定外になってしまったとの事)。
又、ハードディスクインストールに対応しており、全てのディスクのデータをディレクトリーにコピーする事でハードディスクモードに切り替わるとの事。
当初FM音源でも制作していたそうだが、内蔵メモリーの容量不足により収録を断念せざるを得なかったとの事。
引用元記事『終末の過ごし方(MSX版) まさかのWindowsから移植された珍ソフト』(ミラー)
turboR版
2003年11月30日
OS :turboR/windows(MSXPLAYer)
サウンド:FM音源
発売価格:不明
上記のバージョンをFM音源に対応させたもの。
又、turboR用に微調整がなされている模様。
Windows上では公式エミュレータである「MSXPLAYer」で動作するようになっている。又ブランクディスクを8枚用意すれば、ディスクに焼き戻しが可能で実機でのプレイも可能となっている。なお数量限定でディスク版も販売された模様。
DVDPG版
2005年5月27日
動作環境:DVDビデオが再生可能な機種
販売価格:5,700円(税抜)
N43Project
フルボイス化作品で片面2層 2枚組構成となっている。