概要
異世界の主役は我々だ!は2016年11月22日、RPGアツマールのサービス開始と共に公開された。アップデートでコネシマ王国の途中まで実装された後更新が停滞したが、制作陣にこんにちはを加えて2017年7月21日に新戦闘システム導入・ストーリー大幅加筆の大規模アップデートが行われた。2019年9月4日、1章"コネシマ王国編"が完結。それ以降のゲーム版ストーリーは製作者多忙のため現在更新停止中。
月刊誌コミックフラッパーにて2017年より連載中。2020年7月4日に漫画版1章完結及び、2章"トントンタウン編"がスタート。現在11巻まで発売されている。
主人公の鬱先生をはじめ、○○の主役は我々だ!のメンバーをモデルにしたキャラクターが主要登場人物となる。ストーリー序盤に立ち絵だけ登場し、異世界のストーリーに未だ関わってきていないキャラクターもおり、今後の本格登場が予想される。
本作品のテーマは"思想"である。プロローグでは哲学的な問いがなされ、ゲームを進めていくうちに功利主義によって王国を統治するコネシマ、神を信仰するオスマン枢機卿ら教会の人々など、何らかの思想を持った個人・集団が登場しストーリーが展開されていく。また、他にも本棚の思想書など随所に思想の要素が詰め込れている。なお、書籍化された際の特典として裏面で政治思想チェックができるクリアファイルが付いてきた。
2018年のRPGアツマールプレイ回数で5位にランクインexitした。
ストーリー
劣悪な生活環境で低レベルの生活を送る鬱先生は、友人に嘘をつき、借金を重ねる生活を送っていた。そんなある日、鬱先生はコネシマに更生を誓い行動を共にするが、所業は相変わらずで、コネシマを怒らせる。その時核兵器が使用され、グルッペンの手配により、2人は核シェルターでコールドスリープに入る。やがて目を覚ました鬱先生が目にしたのは、荒れ果てた大地と変わり果てた世界であった。見知った面々との再会もありながら、見知らぬ土地をゆく鬱先生の運命や如何に…。
登場人物
鬱
本作の主人公。大先生、鬱先生とも呼ばれている。思想はニヒリズム。
汚い部屋に住みゲテモノを食す底辺レベルの生活を送る。友人に嘘をつき借金を重ねる、複数人いる彼女に貢ぐなど正真正銘のクズ。タバコのキャスターが好物。開幕30秒で死ねる部屋のトラップは必見。
コネシマ
鬱先生の親友。思想は功利主義。
クズな所業を繰り返す鬱先生を一度は見放すが、核の災禍が迫るや一転して媚びはじめ、共に核シェルターに入ることに成功する。鬱先生より先にコールドスリープから目覚め、教会の力を借りながらコネシマ王国を築き上げる。コネシマ王国の国王として鬱先生と再会した。
ロボロ
鬱先生の友人。思想は現在不明。
鬱先生の嘘を信じて金を貸すお人好し。永年の夢を叶え自分の店を構えるが、その矢先に核戦争が勃発。鬱先生から核シェルター入りの誘いを受けるも断り、自分の店に留まる道を選ぶ。
その後コールドスリープから目覚めた鬱と再会し、行動を共にしているが……?
更新前は異世界での登場シーンはなかったが大規模アップデートからは異世界でも登場し、操作キャラの一人となった。
オスマン
思想は博愛主義(キリスト教的隣人愛)(作中で明言されていないが、PVのサムネイルにて博愛主義とされていた)
序盤にてニコ生で解説を行うAI科学者として名前のみ登場、意思決定をAIに委ねることを唱えていた。異世界では枢機卿として登場、聖櫃に従い隣人愛を唱え旧科学技術を排することを説く。
ゲーム版では唯一立ち絵が逆輸入される形になっている(それまではサングラスにスーツで顔出し時と同じようなイラストだった。現在はまた違うデザインの立ち絵になっている)。
マンガ版では後ろ髪を少し括った糸目の男性になっている。
グルッペン
鬱先生の友人の戦争狂。思想は現在不明。
鬱先生とコネシマを核シェルターに導き拳銃を渡した後、国民を守るため核戦争中の地上へ戻る。その後は生死不明だと思われていたが…。
エーミール
思想は現在不明。
コミックフラッパー2019年5月号にて登場。それによりゲーム版で序盤のほうからグルッペンと度々会話していた「?????」と名前が伏せられていた人物(マンガ版でもセリフのみ登場)であると推測できる。その後2019年6月28日更新のゲーム本編にてグルッペンのセリフによりその人物はエーミールで確定された。度々グルッペンと会話している怪しげな人物。グルッペンと協力関係にあるようだが…?
マンガ版では立ち絵と異なり目が書かれており、髪色も茶色に近くなっている。
トントン
思想はリベラリズム(自由主義)。
ゲーム版では現在未登場。外伝小説ではコネシマ王との絡みが見られた。
二章からはトントンタウンを治める辺境伯として奔走している。小学校の先生もしているようで、チーノやユーコは彼のことを「先生」と呼んでいる。
ゾム
思想はコミュニタリアニズム。
核戦争勃発前のロボロの質屋に入るとイベントが起き登場する。イベントでは鬱大先生の所持金100円を盗み猫缶を買うという一面が見られる。異世界でもスパルタクスと言い争う描写があるが、どちらもゾムであるとは言及されていない。外伝小説ではシスターと猫に関する話が掲載されていた。
二章にて本格的に登場。傭兵グループ『ゾムゾム団」の頭領として活動していることが判明。
ゲーム版では立ち絵をそのまま使われているがマンガ版では髪形と一部服装が変わっており、髪も茶髪ではなく黒髪になっている。
チーノ
思想は現在不明。
外伝小説、二章に登場。
『トントンとつくろう公社』通称トンつく公社の西域出張所市場開発部主任。戦争孤児であり難民。マンガ版では立ち絵にプラスして手袋と黒いスカーフを着用している。ユーコとは同じ学校に通っていたクラスメイト。作中では訳あって鬱やコネシマ達と共に行動することになる。
シャオロン
北のコンビニにいる意識高い系男子。思想は現在不明。核戦争勃発後、Twitterの情報に惑わされ、右往左往する様を見せ鬱先生から見放される。その後の生死は不明。
外伝小説では猫との友情が描かれた。
ゲーム版では立ち絵がそのまま使われているがマンガ版ではアホ毛が描かれているなど、女性に近いデザインになっている。
ひとらんらん
思想はリバタリアニズム。
コンビニで日経新聞を読んでいたが、核が着弾すると姿をくらました。その後の登場は現時点ではなし。マンガ版ではセリフどころか顔も出していない(イラストではあるが、本編では出ていない)。今後に期待。
オリジナルキャラクター
オプロイテ
思想はオスマン同様キリスト教的隣人愛(博愛主義)。
人類で唯一炎を扱う魔法"クトグァ"を扱える最強の騎士。教会の信心深い信徒。曲がったことが嫌いであり、悪事を働く大先生を事あるごとに斬りつけようとする。コネシマから食料供給の言質を巧みに取るなど、狡猾な一面も。だが基本的には誰が相手でも優しい女性。ゲーム版(左)では目付きの悪い金髪の鎧を着た女性(コネシマ本人曰く腹筋がバキバキに割れている)だが、マンガ版(右)では露出が増え、胸の谷間やヘソが見えたりアホ毛が生えていたりと、大分可愛らしくなっている。
名前は恐らく、20世紀初頭のドイツに存在した政治団体・革命的オプロイテから取ったものだと思われる。
スパルタクス
コネシマ親衛隊隊長。思想は科学万能主義。
貧しい農村出身の青年将校。兄弟(兄妹?)がいたが、本編前に他界したらしい。コネシマに軍事的才能を見出されて、頭角を現した。かつては教会との協力を志向していたが、コネシマに科学の有用性を説かれてから、旧科学技術復活・教会排撃を唱えるようになった。国益のためなら部下の犠牲も厭わない。視聴者内の愛称はタッくん(コネシマ本人が動画内でそう呼んでいた)。
なお彼はメインキャラの中で唯一ゲーム版に立ち絵がない(一枚絵は存在する)。
ゲーム版マンガ版共にイケメンとして描かれている。
名前は恐らく古代ローマの剣闘士スパルタクスか、20世紀初頭ドイツに存在した政治団体スパルタクス団から。
レノ
タイトルにも登場する謎の人物。思想は現在不明。
異世界で鬱先生が最初に出会った。最初は『謎の少女』として登場していた。何者かに追われているらしい。テレポートで度々登場し、登場人物を救出していく。最近ではただ登場するだけのこともしばしば。旧世界の言語を一部解せる、奇跡使いでありながら教会の指導下にない、大先生が旧世界の人物であると知っているなど謎が多い。
マンガ版二章からはパーティメンバーに加わった。
デザインはゲーム版では桃色の魔法使いのような格好に茶髪、マンガ版では紫色の軍服に金髪青眼とかなり相違点がある。
名前は恐らくレノ戦争から。
ユーコ
二章から登場。
トントンの側近であり、トントンタウンのルールを管理する仕事をしている。かつて炭鉱事故にあってから足が動かず車椅子で生活している。トントンタウンの「公平」に救われたためにルールに厳しく鬱やコネシマにも容赦がない。なおオプロイテと違い教会側の人間ではないため科学にそこまで否定的ではない。
制作
ゲーム版
ストーリー:グルッペン・フューラー
絵:せらみかる
音楽(一部):ケイG
ゲーム作成・バグ修正:こんにちは
マンガ版
作者:加茂ユウジ
原作:グルッペン・フューラー
キャラクター原案:せらみかる(+ユーザーの皆さん)
関連イラスト
関連タグ
外部リンク
本人による実況動画(2017年版)