概要
ファーランドサーガとは、TGLから発売されたPCゲームである。
『ファーランドサーガ』と『ファーランドサーガ時の道標』の2作品がある。
ファーランドストーリーの派生作品だが、戦闘システムが変わり、クォータービュー式の戦闘画面を採用していて、戦術の幅が広がっている。
ファーランドサーガ
3つの国が覇権を争う島エントリヒを舞台に、人間と魔族の戦争に巻き込まれた少年レオンの成長が描かれている王道ストーリー。
登場人物
主人公。父を戦争で亡くし、母も病で亡くなった戦災孤児の少年。ブライアンに引き取られて育てられた。性格は真面目だが天然ボケなところもある。ブライアンと共に、アヴィ殺害の濡れ衣を着せられた王女ファムを連れて逃げたことで、人間と魔族の戦いに巻き込まれる。
→詳細はレオン(ファーランドサーガ)を参照のこと。
ラルフ
レオンの親友。素手による格闘術を駆使して戦う。先祖代々伝わる神聖語(関西弁)を話す。王族や貴族等特権階級を嫌っているため、ファムとは反発しあうこともあったが、「私にはもう守ってくれる騎士もいない」と話すファムを見て、その寂しさを理解し、彼女に対して騎士の誓いをたてた。
ブライアン
レオンとラルフの育ての親。老人だが、槍を扱う騎士として活躍。アヴィの正体が人間であり、レオンの父親であることを知る数少ない人物。
ファム
バース王国の王女。フルネームはファム・ド・バーシニア。『史上最悪のお転婆娘』と言われているが、その気さくな人柄から、国民からは愛されている。かなりミーハーな性格でもあり、レオンとラルフにカイザーたちトゥルクの男性陣のイケメンぶりを熱く語っていた。会談の夜に、バルガの謀略でアヴィ殺害の濡れ衣を着せられてしまい、ファムは誤解したトゥルク兵に殺されそうになったところをブライアンたちに助けられて逃亡するが、両親は殺害されてしまった。レオンたちの助けを得て、戦いを終わらせようと尽力する。戦闘では、棒術と回復魔法を使って戦う。
マーシア
有翼人セイレーンの女性。ファムのお目付け役。子供好き。トゥルク四天王のルシアとは友人。
翼による飛行能力を持ち、戦闘ではその機動性の高さを生かして地形の制約をあまり受けずに戦えるほか、ハルバードなど槍系の攻撃や行動回復魔法や回復魔法を使えるなど、万能タイプのキャラ。基本的に明るく前向きな性格だが、友人のルシアと敵対することには苦悩していた。
カリン
ブライアンの孫。炎の魔法を操る魔法使い。天真爛漫な性格。トゥルク軍の襲撃で両親を殺された後は、ブライアンに引き取られ、レオン一行に加わる。
→詳細はカリン(ファーランドサーガ)を参照のこと。
オフィーリア
ハイエルフの女性。水の魔法を操る。ガイドのかたわら、温泉宿も営む。かなりのお酒好き。束縛者の娘だと語られていたことから、『ファーランドストーリー』に登場した束縛者ルシーダの娘だと思われる。
T.T.
大地の魔法を操る魔法使い。自称・愛の伝道師。見境なく女性を口説いては振られている。続編『ファーランドサーガ時の道標』でも登場。
レオンが出会った謎の少女。実はレオンの異母妹で、人間とバンパイアの混血児(バンパイアハーフ)。バンパイアとして、相手のHPを奪ったり、相手を魅了したり、石化したりする特殊な魔法を操る他、ダガーなどの短剣を扱った接近戦も行う。母親似でかなり大人びた顔立ちをしているが14歳。
→詳細はリアン(ファーランドサーガ) を参照のこと。
アヴィ
魔族の国トゥルクの指導者。リアンの父親。バルガの謀略によって暗殺される。正体は戦死したと思われていたレオンの父。自分を助けてくれた魔族たちのためにトゥルクを国家として興すことを決意し、レオンをブライアンに託して決別した。バルガによって殺害されたが、その死体はバルガの魔法でバーサーカーとして復活させられていて、ゲーム終盤でレオンたちと対峙することになる。
カイザー
バンパイアの青年貴族。アヴィの補佐を務めるかたわら、トゥルク軍最強の四天王を率いる戦士。リアンの叔父でもあり、リアンからは『カイザー兄さん』と慕われている。
ガント
トゥルク四天王の一人。通称『地のガント』。巨漢のパワータイプの戦士。アヴィ暗殺の際、ファムの両親(バースの国王夫妻)を殺害した。カイザーに対する忠誠心は厚く義理堅い性格。カイザーから「姉さん…エレナの子(リアン)を守ってほしい」と頼まれていたため、リアンのことを知っていた。
ウェルナー
トゥルク四天王の一人。バンパイアの少年。通称『氷のウェルナー』。リアンとは幼馴染でよく遊んでいた仲。
ルシア
トゥルク四天王の一人。有翼人レイブンの女性。通称『炎のルシア』。マーシアとは友人同士だった。カイザーに憧れている。
バルガ
トゥルク四天王の一人。ダークエルフの青年。ダークエルフという限りなく闇に近い存在のため、人間だけでなく同じ魔族からも忌み嫌われてきたことで憎しみを抱き、世界を滅ぼそうと企む。アヴィ殺害の濡れ衣をファムに着せて、戦争を引き起こした。カイザーを魔界の扉を開ける生贄にしようとしたが、すべてを見抜いていたカイザーによって制裁される。
ファーランドサーガ時の道標
前作から8年後の時間軸で、大陸の港街アトラクタが舞台。前作に登場した魔法使いの少女カリンが有名な冒険者になろうと奮闘する冒険が描かれている。パッケージからギャルゲーと勘違いされることが多々ある作品。
登場人物
カリン
主人公。元気でおちゃめな魔法使い。年齢は16歳。祖父ブライアンが死んだことで、故郷からの旅立ちを決意。大陸で一旗あげようと、港町アトラクタに降り立った。前作と同じく、炎の魔法を操る。幼い頃に、地下室に隠されている間に両親を殺された過去を持ち、そのトラウマから暗いところが大嫌い。
→詳細はカリン(ファーランドサーガ)を参照のこと。
カリンに拾われた記憶喪失の少年。自分の名前以外覚えていない。剣を持っていたことから、剣士としてカリン一行に加わる。正体は時を操る力を持つ天使。副題の『時の道標』とはアルのことである。
→詳細はアル(ファーランドサーガ) を参照のこと。
アリス
アトラクタ一の富豪の一人娘。過保護な父親と窮屈な生活に嫌気がさして家出する。ゲーム前半はアリスの家出が原因で騒動が連鎖的に起こってしまう。やがて癒し手としてカリン一行に加わる。攻撃力は超低いが、回復魔法でカリンたちを支える。直接攻撃では、往復ビンタで敵を攻撃するすごいお嬢様。
サーラ
シャーマンの少女。アルに戦いを挑み、負けたことで、アルの嫁にしてほしいと押しかけ女房する形でカリン一行に加わる。戦闘では、格闘術と黒魔法を扱うユニット。父親は時に関する研究をしていたが、そのために守護天使アルヴィースに時間に干渉する者として殺害された。
ラディッシュ
有翼人セイレーンの少女。外見は若いが年齢は36歳。呪いをかけられて歌うことができなくなり、それがきっかけでいじめられたことから、歌が大嫌い。だが瀕死のアリスを助けようと想いを歌にしたことで、再び歌えるようになった。その後、カリン一行に加わる。戦闘では、槍術と回復・補助魔法を駆使して戦う。
→詳細はラディッシュ(ファーランドサーガ)を参照のこと。
エルレイン(ルル)
ソフィアの娘でハーフエルフの女の子。父親はT.T.のため、父と同じ大地の魔法を操る。無邪気で天真爛漫な性格。過去のアトラクタに飛ばされたときは、ロリコン趣味のギルドのボスに捕まってペット扱いされそうになるなど、どえらい目にあう。
ソフィア
エルフの女性で、ルルの母。ルルと旅をしていたときに、カリンたちを助けたことがきっかけで、カリン一行に加わる。8年前まではT.T.の恋人だったが、誤解からT.T.に裏切られたと思い、T.T.の前から姿を消した。それ以来ずっとT.T.を嫌っていたが、アルの力で過去に飛ばされたことで、すべて自分の誤解だったことを知ったソフィアはT.T.に謝り、恋人同士(夫婦)の関係に戻った。
T.T.
前作から続いて登場。本作では仲間に加わらないが、カリンたちをサポートすることで支える。ソフィアとは恋人同士だった。8年前に交わしたソフィアとの約束で、アトラクタにとどまり、アトラクタを現在の治安のいい街へと変えた。ソフィアと再会したときは、ある誤解からT.T.を嫌うソフィアの態度に苦悩するが、真実を知ったソフィアから謝られて和解。エンディングではソフィアと仲良く寄り添いあいながらルルを見守る様子が描かれていた。
ソーン
アトラクタの墓地で出会う謎の青年。『ファーランドストーリー神々の遺産』に登場したソーンと同一人物。かつて天界で高位の天使だったが、反逆者の汚名を着せられ、戦いに敗れて地に堕とされた。アルの正体を知り、天界に戻るために、アルの力を利用しようとする。
デュマ
天界を追われた堕天使。天界に戻る鍵を探している。
アルヴィース
時を司る守護天使。『時を視る者』『時間と空間の支配者』の異名を持つ。
関連タグ
ファーランドストーリー レオン(ファーランドサーガ) カリン(ファーランドサーガ) リアン(ファーランドサーガ) アル(ファーランドサーガ) ラディッシュ(ファーランドサーガ)
山本和枝:キャラデザイン担当。